第14話 大雨に降られて濡れた私体調を崩す
私と佐奈は衣服も着てなければ下着も穿いてないし、
着けていないというのが現状です。
どうしてそうなったのかというと、私のせいというのは
正直わかっているのです。
私が佐奈を誘って喫茶店に行こうなんて言わなければ、
こんな事にはなっていないと思います。
こんな事とは大雨に降られて濡れて衣服も下着もびしょ濡れに
なる事もないという事です。
しかし、本当にこのままだと風邪をひいてしまうのは事実です。
「佐奈、どうするの? 風邪ひいちゃうよ」
「そうね、どうしましょうか」
私と佐奈は二人でじっくりと考え込んでいると私は
「くしゅんっ!」
「楓、大丈夫?」
「うん、平気だよ」
「それならいいんだけどね」
私はどうしたらいいのかがわからないでいると身体がふらついてきて思うように
動けなくなってきてその場に座り込んでしまうのでした。
「楓、本当に大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ」
佐奈が私に歩み寄って近づいてくると、佐奈が私のおでこを手で触ってきて私に
「熱があるじゃない、楓、何が大丈夫よ」
「ごめんなさい、心配かけたくなくて」
「そんな事は気にしないでいいのに」
「本当にごめんなさい、佐奈」
「それより立ち上がられる?」
「うん」
私はゆっくりと立ち上がると、佐奈に誘導されてベッドの方へ行くと私は
ベッドの上に座ってから横になります。
それから佐奈もベッドの上で横になると私に寄り添ってくれるので
私はとても嬉しかったです。
それから佐奈が毛布をかけてくれて二人は寒くならないように
していると佐奈が私に
「本当に大丈夫?」
「うん、佐奈が居るから平気だよ」
「そう、それならいいけどね」
「無理な時はちゃんと言うよ」
「そうしてくれると助かるわ」
私と佐奈はお互いに見つめ合っていると、佐奈がいきなり私の事を
ギュッと抱きしめてくれているので私は驚いています。
「こうしていればお互いにもっと寒くならないですむわね」
「そ、そうだね」
佐奈が私の事を抱きしめてくれるのはいいけど、
心臓の鼓動が早くなってきてドキドキしている私がいます。
これってもしかして私は佐奈の事が………………。
「楓ったら、何顔を真っ赤にしているの」
「えっ、そんな事はないよ」
「本当に?」
「本当だよ」
こうして佐奈と二人きりで居れるのは嬉しいけれど、私も何かをしてあげたいという気持ちがありますが、今は体調を崩しているので治るまでの我慢かなって思います。
私って本当に幸せだなって思うけれど、佐奈はどう思っているのかを
そんなに聞いた事はないです。
今聞いてもいいけれど、何かトラブルに発展して嫌な雰囲気に
なるのだけは避けたいです。
そんな事より今は佐奈の温もりを感じていたい。
私は意識が遠くなってくると、目を閉じて眠ってしまうのです。
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