第13話 喫茶店へ向かっている最中にて

私と佐奈は喫茶店へ向かっているのですが、その時に曇りはじめてきて

今にも雨が降りだしそうな感じがする。


「曇ってきたね」


「そうね、急ぎましょうか」


「うん」


私と佐奈は早歩きで喫茶店へ向かう事としますが、それも意味はないようで

雨がポツポツと降りだしてきている。


次第に雨の降り方が強くなってきて大雨になると、私と佐奈は一時期的に

近くにあるコンビニへ避難する事にします。


「雨で濡れちゃったね」


「そうね、まさか、雨に降られるとはね」


「これからどうしようか」


「そうね、雨がやまないと動けそうにないわね」


「そっか」


私と佐奈は雨のおかげでコンビニから動けないでいると、佐奈が私に

「そういえば、コンビニってビニール傘を売っているわよね」


「そ、そうだね」


「佐奈はここで待ってて、私が探して買ってくるね」


「うん、お願いするわね」


「じゃあ、待っててね」


私はビーニル傘を買うために店内を探していて、ビーニル傘売り場に来てみたら

売り切れで1つもないという状況です。


これでは雨がやむまで本当に動けないという状況です。


この事を佐奈に伝えるため、私は佐奈の元へ戻ると佐奈の姿がありません。


「佐奈が居ない、どうしてだろ」


そんな事を考えていると佐奈が私の元へ戻ってきて私は

「佐奈は何処へ行っていたの?」


「ごめんなさい、トイレに行っていたのよ」


「変な事を聞いてごめんなさい」


「楓は気にしないでね」


「うん」


「それでビニール傘はあったの?」


「それがね、1つもなくて売り切れだったの」


「そうなのね、本当にタイミングが悪いわね」


「そうだね」


「もしかして私は雨女なのかな」


「そんな事ないよ、佐奈は雨女じゃないよ」


「そう言ってくれてありがとうね、楓」


「うん」


私と佐奈は未だにコンビニに居ますけれど、なかなか雨がやむような

感じはしないし、このままここに居ても迷惑がかかるだけかなって

思うのは私だけでしょうか。


しかし、ビニール傘もないし、雨もやむような感じもしないとなると、

濡れてもいいから大学へ戻るべきなのでしょうか。


「佐奈、喫茶店に行くのはまた今度でいいよ」


「どうしてそんな事を言うの?」


「ここにずっと居ると迷惑かかるよ」


「そ、それもそうね」


「大学に戻ろうよ」


「そうするしかなさそうね」


「うん」


私と佐奈はコンビニから出ると走って大学へ戻る事にします。


二人は走って大学へ戻っていると、そんな時に楓がコケそうになって

前のめりに倒れこんでしまうのでした。


「いったぁ~い」


「楓、大丈夫?」


「私は平気だけど、おかげで衣服がびしょ濡れで大変だよ」


「そ、そうね」


私はすぐに立ち上がって衣服を見ると、びしょ濡れで透けているため、

下着が丸見えの状態だったけれど、佐奈の方を見たら、佐奈も大雨のせいで

びしょ濡れで下着が透けて見えています。


そんな事を考えている場合じゃないと私は思って佐奈に

「急ごうよ」


「そうね、早く大学に戻りましょう」


再び、私と佐奈は走り出して大学へ急いで戻る事にします。


しばらくして私と佐奈は大学に到着したら、佐奈専用のお部屋へ向かって

到着すると、佐奈が鍵を開けて二人は中へ入ります。


「あ~あ、もうびしょ濡れで大変じゃない」


「本当にそうだよね、災難」


「こんな事ならここに居れば良かったわ」


「ごめんなさい、私が喫茶店に行こうなんて言わなければ…………」


「そうね、楓のせいね」


「ごめんなさい、佐奈」


佐奈はびしょ濡れの衣服を1つ1つ脱いでいって下着姿になると私に

「あ~、もうっ、下着まで濡れているじゃない、どうしてくれるのよ」


「ごめんなさい、ごめんなさい」


佐奈は濡れている下着も全部脱ぐと私に

「ねぇ、どうしてくれるのよ、楓」


「そんな事を言われても困るよ」


私も濡れている衣服を1つ1つ脱いでいって下着も脱ぐと佐奈に

「本当にごめんなさい、佐奈」


佐奈は私の身体をじろじろと見ていると私に

「楓って衣服を着ていてわからなかったけど、良い身体をしているのね」


「きゃあっ、そんなに見ないでよ、佐奈のエッチ!!」


「しょうがないじゃない、見えているのだから」


私も佐奈の身体をじろじろと見ていたら、佐奈が私に

「楓も私の身体をじろじろ見ているじゃない」


「ごめんなさい」


「私の身体ってこう見えてすごいでしょ?」


「うん、すごいと思う」


「このままだと二人とも風邪をひいちゃうわね」


「そうだね、どうしようか」


佐奈の言う通り、このままだと二人とも風邪をひいてしまう。


これからどうするべきなのでしょうか。

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