第10話 二つの試練を乗り越えた私
今まで二つの試練が出ていたのですが、私はなんとか乗り越えています。
これも佐奈と恋愛をしたいという気持ちのおかげかもしれません。
それにしたって佐奈から出る試練の内容の基準がイマイチ不明です。
どういう風に決めているのかを一度聞いてみるのもいいですよね。
「佐奈、とりあえずさ、女子トイレから出ようよ」
「そうだね」
私と佐奈は女子トイレから出ると私は
「佐奈ってどういう風に試練の内容を決めているの?」
「そんなのは適当に決まっているでしょ」
「て、適当に決めているのね」
「しっかりと決めていると思っていたの?」
「うん」
「私がそんな事をするわけないじゃないの」
「そっか」
私はてっきり試練の内容をしっかりと決めて与えてくれてるものだと思っていた。
しかし、試練を2つ乗り越えたのにまだ佐奈とは恋愛出来ないのかな。
こうしているとだんだん面倒に思えてきてやめたくなってきている私がいます。
佐奈との恋愛は諦めようかな。
そもそも恋愛を教わっているのに何で
恋愛までしないといけないのかがわかりません。
ここは1つもう恋愛は十分に教わったのでお断りしましょう。
「佐奈、あのね、恋愛を教わっている件なんだけど、
もうよくわかったから教えなくてもういいからね」
「あらっ、そうなの?」
「うん」
「それは残念ね」
「残念ってどういう事なの?」
「恋愛の醍醐味はここからなのにね」
「そ、そうなの?」
「うん、そうだよ」
どうしよう、私ってば焦っているのかな。
こうなったらとことん恋愛というのにハマるしかないようね。
「さっき言ったのは忘れて、私の独り言」
「そうなのね、わかったよ」
「うん」
恋愛を教わるって意外と大変なんだと思いますが、私は佐奈から恋愛を
教わっていると嬉しい気持ちになって楽しいです。
「楓ね、ここから恋愛を教えたいけど、後は実践あるのみなのよね」
「なるほどね、わかりました」
「じゃあ、実践するために大学から出ましょう」
「はい」
私と佐奈は大学から出ると佐奈が
「楓は何処か行きたい場所あるの?」
「特にないけど」
「じゃあ、私が行き先を決めるね」
「うん」
「ここから近くに公園があるから行きましょう」
「はい」
私と佐奈は大学の近くに公園があるので歩いて公園まで行く事とします。
公園に向かっている最中、私と佐奈は一切喋らずにいるのです。
「楓、公園に着いたわ」
「うん、そうだね」
公園に到着して私と佐奈は公園の中へ入ってベンチを探しているのですが、
なかなか見つかりません。
「ここの公園はベンチもないのかな」
「探しているけど、見つからないね」
私と佐奈は公園の中にあるはずのベンチを探しているけど、本当に見当たらないし、
これだと公園に来た意味がございません。
「楓、しょうがないわね。立ち話でお話をしましょう」
「そうしようか」
結局、私と佐奈はベンチのない公園に来てしまったようで後悔しているのですが、
それでも私は佐奈と居れるだけで嬉しいです。
それにしたってここの公園で一体何をするつもりなのかは知りませんが、
私はそれが気になっています。
佐奈は私に何をさせるつもりなのかは佐奈しかわからないし、こんな所で
辱めを受けるようなら私は逃げるかもしれません。
もし、逃げれたとしても佐奈が追いかけてきたら私は捕まる事を選ぶはずです。
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