第9話 もう一人の佐奈からの試練
翌朝、私は目を覚まして起き上がると横に居た佐奈の姿が
ありません。
しょうがないので私はベッドから降りると佐奈を探しに
行こうかどうか迷っている。
ここから動かない方がいいと判断した私はここで佐奈が戻って
くるのをじっと待つ事にします。
ここのお部屋にはテーブルがあって椅子もあります。
私はテーブルと椅子のある所まで行くと椅子に座って
待つ事とします。
そうしているとテーブルの上にメモ書きみたいのを発見します。
私はメモ書きを手に取って読んでいたら、とんでもない事が書かれてありました。
その内容は………………。
楓へ
貴方のパンツは私が頂きました。
返してほしければ大学内で私を探してね。
ちなみにこれは試練の一環です。
頑張ってね
と書かれてあるのです。
これの何処が恋愛と関係あるのかが不明です。
それにしても私が寝ている間に私のパンツを脱がして持っていくなんて
本当にもう一人の佐奈もエッチなんだと確信します。
私はとりあえず、服を脱いで確認してみる事にしました。
「は、穿いてない、どうしよう」
急いで服を着てこのお部屋から出ようとしたら、鍵が開いている事に
びっくりしています。
とりあえず、一刻も早く佐奈を探し出してパンツを取り戻さないといけない。
生憎、今日は大学がお休みで誰も居ない事が嬉しかった。
大学内は広いので探すのにお時間がかかるけど、それでも佐奈を
探さないといけない。
「どこから探そうかな」
私は大学内にある食堂へ行ってみようと思います。
食堂に到着したら、私は食堂内を手当たり次第に探していますが、
佐奈が居るようには思えません。
「さすがにここには居ないよね」
私は食堂から出て別の場所を探そうとしている。
別の場所に移動して探していますが佐奈は見つかりません。
これは一体どういう事なのでしょうか。
大学内をお時間かけて探したのですが、佐奈の姿が見当たりません。
私は残念そうにしていると女子トイレから女性の声が聞こえてきます。
「楓のパンツ、楓のパンツ、こんなに気持ちいいなんて」
その声の主は君島佐奈でした。
私は女子トイレの中へ入ると
「佐奈、見つけたよ、出てきて」
「楓、随分と見つけるのが遅かったわね」
「しょうがないでしょ、すべての場所を探していたの」
「なるほどね」
佐奈は女子トイレの中にある個室から出てくると手には私のパンツを
握っているのを確認します。
「佐奈、私のパンツを返して!」
「返してあげるけど、待っててね」
佐奈は私のパンツをお鼻に近づけると匂いを嗅いでいる。
「楓の匂いがするパンツね、とてもいい匂いだわ」
「あっ、あっ、匂いなんて嗅がないで返して!」
「はい、どうぞ」
佐奈は私のパンツを返してくれた。
私は女子トイレの中にある個室に入って鍵を閉めてから、服を脱いでパンツを
穿くと服を着てから、鍵を開けて個室から出ます。
「佐奈ってば、どうしてそんな事をするのよ」
「面白い試練だったでしょ、気にいってくれた?」
「気に入りません、私が辱めを受けただけじゃない」
「そうなるわね」
「もうっ、佐奈は本当にエッチなんだね」
「そう言われると悲しいな」
「ご、ごめんなさい、言い過ぎたの」
「まぁ、私は楽しかったので良しとしようかな」
「今回の試練って恋愛に関係あったの?」
「あるようでないようなそんな感じかな」
「そ、そうなんだね」
「うん」
私はどうしてこんなに辱めを受けてまで恋愛を教わるのと
佐奈と恋愛をするために頑張っているのでしょうか。
私自身もよくわからないのでした。
こんな事で本当に佐奈と恋愛が出来るというのが不安になります。
いつになったら試練がすべて終わって佐奈と恋愛ができるのかな。
今の私にはそれしか考えていません。
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