第8話 もう一人の佐奈との交流
これから私はもう一人の佐奈との交流をしていこうと思います。
しかし、どうやって接すればいいのかがまったくもって
わからないというのが現状です。
そんな事を私が考えていると佐奈が私に
「楓、どうしたの?」
「えっ、ごめんなさい、考え事をしててね」
「考え事というのは私の事だよね」
「うん」
「私の事はもうひとりの佐奈と同じふうに接してくれればいいのよ」
「う、うん」
「楓はお元気ないけど、どうかしたの?」
「あのね、どうして佐奈はそんなふうになったのかを知りたい」
「そういう事ね」
「うん」
「教えてあげたいけど、それはもう一人の佐奈の役目だから」
「そうなんだ」
「ごめんなさいね、楓」
「ううん、気にしないで」
そうなってくると真実を知るためにはもう一人の佐奈に変わった時、
私から勇気を持って聞く事が大事よね。
「そうだ、真実を知るのもいいけど、恋愛に対してしっかりと私から
教えないといけないよね」
「うん」
「それにね、私ももう一人の佐奈と同じで楓と恋愛をしたいな」
「そうやって面と向かって言われると恥ずかしいね」
「恥ずかしいなんて可愛いね」
「もうっ、佐奈ったら」
「うふふっ、楓は私にとって大切な存在になりつつあるよ」
「そうなの?」
「もう一人の佐奈からは言われてないのね」
「うん」
「もう一人の佐奈は自分の気持ちをなかなか言えないからね」
「そ、そうなんだね」
「恋愛に対してはもういくつか教えたいけど、今は夜も遅いし、
しっかりと寝て明日からにしましょう」
「うん、わかったよ」
私と佐奈の二人はベッドの上に座ってましたが、二人は横になると
毛布をかけて目を閉じて寝る事にします。
二人は疲れていたのか、すぐに寝てしまうのでした。
明日は二人にとって良い日でありますように………………。
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