第6話 恋愛を教えてもらっているⅠ

私は佐奈から恋愛の事をもっと知りたいので聞こうとしていますが、

どういうふうに聞いていいのかわかりません。


ここは普通に聞けばいいのよね。


「佐奈、あのね、恋愛についてもっと教えて」


「わかったわ」


「恋愛するにあたって何を気をつければいいの?」


「まずは相手に不快な気持ちをさせてはダメね」


「どうして?」


「それはね、不快な気持ちにさせるとそこで恋愛はおしまいだからね」


「なるほどね」


「次に気をつけた方がいいのは相手が話している最中に遮るのもダメね」


「それはどうしてなの?」


「お話を遮ってしまうとね、相手からは悪い印象でしかないのよ」


「そうなの?」


「そうする事によってこの人は最後までお話を聞いてくれないのねって

思われちゃうのよ」


「そうなんだね」


「うん」


恋愛をしていると1つ1つの事に気をつけないといけないのがわかってくる。


他には言っていい事と悪い事がわかる。


「佐奈、他には気をつけた方がいい事ってあるの?」


「そうね、口付けはムードがある時にすると喜ばれるのかな」


「何でなの?」


「ムードがないよりある時に口付けされた方が相手は喜ぶのよ」


「そうなんだね」


「うん」


「後は何かあるの?」


「後はね…………今はそのくらいかな」


「えっ、恋愛で気をつけた方がいい事ってこれだけなの?」


「教えた事は一部だけよ」


「うん」


「後は楓が恋愛をすればよくわかるようになるわ」


「うん」


「それじゃ、恋愛を教えてきたけど、そろそろ1つ目の試練を与えようかな」


「し、試練…………」


「簡単よ、そんなに緊張しないでね」


「う、うん」


とうとう1つ目の試練が私に与えられると思うと私は緊張してきているのでした。


どんな試練なのかは知りませんが気になっててしょうがありません。


佐奈は簡単って言うけれど、私からすれば恋愛未経験なのできついかもしれない。


そうだったとしても乗り越えないと、佐奈とは恋愛が出来ない。


私は1つ目の試練を佐奈から出るのを待っているのでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る