第3話 中庭にて

私と佐奈は中庭に来ているのですが、ここで一体何を

するのかがとても気になります。


私は佐奈に聞いてみる事にします。


「佐奈、中庭で何をするの?」


「そうね、ここで恋愛してみるのはどうかな?」


「えっ、こんな所で恋愛するのは恥ずかしいよ」


「私から恋愛を教わってるのに………………」


「それはそうだけど、恥ずかしいからダメ」


「そう、私と恋愛をするのも嫌なのね」


「ううん、そういう事じゃないの、ごめんなさい」


「しょうがないわね」


私はもしかすると佐奈に失望させたかもしれないと

思うととても嫌な気分になります。


どうしたら挽回出来るのかを考える事にします。


頭の中で私は必死に考えているけど、ぜんぜん思いつかないし、

どうしていいのかがわからないでいます。


ここは佐奈に直接謝るしかないと思いました。


「佐奈、本当にごめんなさい、ごめんなさい」

と言いながら、私は頭を下げるのでした。


「楓、そういう事はやめて頂戴、まるで私が悪者みたいじゃない」


「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」


私は何度も何度も謝りました。


「いいから、頭を下げて頂戴」


私は頭を上げると佐奈がいきなり私の頬に口付けをしてくれたのです。


「これでいいよね」


「あ、ありがとう、佐奈」


「気にしないで、私も恋愛を教える立場だし、それに楓とも恋愛したいから

強要するのはよくないわ」


「うん」


「それじゃあ、どうしましょうか」


「佐奈に聞きたいんだけど、これって二人きりだし、デートというものなの?」


「そうね、デートとはちょっと違うけど、それでもそれに近い感じね」


「そうなんだ、私は嬉しいよ」


「そう言ってくれて私も助かるわ」


「うん」


「あそこにベンチがあるわね、座りましょう」


「そうだね」


私と佐奈はベンチがある所まで歩いて行くと佐奈が

「楓からベンチに座ってね」


「うん」


私がベンチに座るといきなり佐奈が私の両肩を両手でつかんで抑えつけてきて

私は身動き出来なくなります。


佐奈って同じ女性なのに力が結構あるんだなと感心しています。


「佐奈、やめてよ、お願い」


「やめません」


そうしていると佐奈が私の唇に口付けをしてくると私は蕩けそうになっている。


このままでは以前と同じで蕩けて大変な事に困る。


私は何としてでも耐えてみせると心の中で誓います。


佐奈は私に口付けをしているのですが、だんだんと濃厚な口付けと変わっていき、

私は身動き出来ないので逃げることも出来ない。


今回は口付けをしているお時間がとても長い。


私は佐奈に思いのままにされているから、一切抵抗もせずに

佐奈から口付けをされてるのもすべて受け入れています。


しばらくお時間が経過すると佐奈の口付けは終わるのでした。


「楓の唇は柔らかいから何度でも口付けをしたくなるし、

それに濃厚な口付けをすると楓は蕩けて可愛いわ」


「さ、佐奈、佐奈、佐奈、佐奈の口付けは蕩けちゃうよ、どうしてなの」


「それはね、楓が私の恋愛を教わってるのと恋愛をしているからね」


「……………………」


私は何も言えずに黙ったままでいるのでした。


これから先は佐奈にどんな恋愛を教わってどんな恋愛をするのかが

とても楽しみです。


早く佐奈と本格的な恋愛をしたいと考えています。

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