第2話 恋愛を知るために私、頑張りますⅡ
これから私は佐奈から恋愛を教わろうとしています。
恋愛とは果たして、どういうものなのかとドキドキしています。
「さてと、楓、今から恋愛を教えてあげるわ」
「はい、宜しくお願いします」
「それでは、早速なんですが、服を脱いで頂戴」
「えっ、服を脱ぐ事と恋愛にどんな関係があるのですか?」
「それは脱げばわかります」
「は、はい」
私は佐奈の言うとおりに服を脱ぎ始める事にします。
服を脱いでいる途中に佐奈が私に
「楓って思ったよりお胸があるのね」
「何処を見てるのですか、佐奈、エッチ!!」
「エッチって言うわりには見られて嬉しいのではなくて?」
「そ、そんな事はありません」
「そうなのね」
「うん」
私が服を脱いでて今は下着姿だというのに佐奈はなんて事を言うのかな。
確かに私はお胸が大きい方だと思いますけど、それでも本人を目の前にして
恥ずかしい事を言わないでほしい。
「楓の下着姿は素敵ね」
「あ、ありがとう」
「それじゃあ、その格好になってもらったのには理由があります」
「はい」
「楓、こっちにいらっしゃい」
「はい」
私は佐奈の元へ歩み寄って近づくといきなり佐奈に抱きつかれました。
そして、私の首に腕を回して佐奈は私の口元に口付けをしてくるのでした。
口元に口付けならいいのですが、私の唇に口付けを何度もしてきます。
佐奈の口付けは濃厚で私も蕩けそうになると、その場で私は崩れ落ちてしまって
立ち上がれそうにありませんでした。
「どうしたの、楓、もしかして口付けだけで満足したの?」
「はぁっ、はぁっ、佐奈の口付けって濃厚で蕩けちゃうよ」
「うふふっ、そんなに私の口付けが良かったの?」
「うん、とても良かった」
「それはありがとうね」
佐奈っていつも濃厚な口付けをしてるのかな。
それとも私が恋愛を教えて下さいと言ってるから、こういう風にしっかりと
教えてくれてるのかな。
どっちにしても恋愛ってすごいものなんだなとわかると
私もますます興味が出てきます。
「次にする事は相手の事を考えてお話してごらんなさい」
「は、はい」
相手の事を考えてお話するという事は佐奈の事を考えてお話をすればいいのよね。
佐奈はいつもどんな事を考えてて過ごしてるのかな。
「佐奈って今、私の事をどう思ってるの?」
「どう思ってるのかね、それはね、楓の事は可愛くていじりたくなるわ」
「そんな事を思ってるの、私も佐奈にいじられたい」
「楓ったら、しょうがないわね」
私はさっきの口付けで蕩けて崩れ落ちたけど、
なんとか立ち上がって佐奈の目の前に立つと
佐奈が私に
「楓はいつから私の事を大好きでいたの?」
「それは…………恥ずかしくて言えないよ」
「言わないと恋愛を教えるのをやめるわよ」
「それは嫌っ!」
「なら言ってごらんなさい」
ついに私は佐奈の事がいつから大好きになったというのを
言わないといけないのね。
そろそろ覚悟を決めるしかないと思いました。
「佐奈の事は出会った時から素敵な人だなって思って大好きになったの」
「そうなのね」
「うん」
「恋愛を教えて下さいというのは本当なのかもしれないけど、
それとは別に私と恋愛をしたいんでしょうね」
「何でそれを…………」
「だって楓はさっきもう答えを言ってるのよ」
「よくわからないけど………………」
「どっちにしても私が楓の事を大好きなのはよくわかったわ」
「うん」
「それじゃあ、恋愛を教えるのと同時に私と恋愛をしましょう」
「えっ、いいの?」
「いいのよ、別にね」
「嬉しいよ、佐奈、ありがとうね」
「うふふっ、喜んでくれてるみたいで良かったわ」
まさか、佐奈から恋愛をしましょうって言ってくるなんて正直言うと驚いています。
本来なら私から恋愛をして欲しいって言わなきゃいけないものかと
思ってる所がありました。
しかし、佐奈は私が佐奈の事を大好きでいるというのを見抜いて、
そういう事を言ってきたのでしょう。
私も佐奈と恋愛出来るというのは本当に嬉しくて堪らないという状況です。
「楓、いつまでそんな格好でいるの、服を着なさい」
「うん」
私はさっさと服を着ると佐奈に
「これからどうするの?」
「デートしましょうか」
「うん」
「恋愛と言えば、デートよね」
「そうなんだ」
「楓は本当に恋愛の事を知らないのね」
「ごめんなさい」
「謝る必要はないのよ」
「うん」
「じゃあ、行きましょうか」
「はい」
私と佐奈はデートするためにこの佐奈専用のお部屋というより
講義室から鍵を開けて
ドアを開けて出ると、二人はまず中庭に向かいます。
私は恋愛というのがまだよくわかりませんが、もっと知るために頑張ります。
きっと佐奈の恋愛を教われば上手くいくはずだと信じています。
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