先輩、私に恋愛を教えて下さい
一ノ瀬 彩音
第1話 恋愛を知るために私、頑張りますⅠ
私は恋愛というのをよく知らないし、わかっていません。
どうしたら恋愛というのを知る事が出来るのでしょうか。
私は頭の中でじっくりと考える事にすると、ふと頭の中で思い出す事があります。
某大学に居る先輩に恋愛の事を教えてもらえばいいのかなと思います。
しかし、私は今日に限って講義がない日です。
それでも私は某大学に行かないと恋愛について知る事が出来ません。
私の自宅から某大学まではバスで30分程で到着します。
今から某大学に行って先輩から恋愛を教えてもらいましょう。
そんな私は行く準備をすぐにして、家で出てバスに乗ると某大学に向かいます。
しばらくバスに乗ってて某大学が見えてくると私はバスから降りて
歩いて某大学まで行く事にします。
某大学に到着した私は
「まずは先輩を探さないといけないよね」
大学内で先輩を探すのは大変だけど、きちんと探して恋愛の事を教えてもらわないと
私も恋愛が出来ません。
私のお名前は
先輩のお名前は
先輩は私より2つも歳が上でとても素敵な先輩です。
「それにしても先輩がいないなぁ~、どこに居るのかな」
私は必死になって大学内を探していると、誰かとぶつかってしまい尻餅を
ついてしまうのでした。
「ご、ごめんなさい」
ぶつかった相手の人も私の事を見て
「何処を見て歩いているのよ、しっかりとして」
私は立ち上がって相手の顔を見ると………………。
なんとぶつかった相手が運がいいのか、悪いのかわかりませんが先輩でした。
「せ、先輩、見つけました!」
「な、何なのよ、貴方は」
「先輩、私ですよ、覚えてませんか?」
先輩である君島佐奈は私の事をじろじろと見ていると
「思い出したわ、私の好物であるパンを食べた人じゃない」
「それを言わないで~、先輩」
「うふふっ、それよりどうしたのよ」
「そのですね、先輩に恋愛を教えてもらいたくて」
「ダメね、そんな頼み方じゃ教えてあげません」
「君島佐奈、私に恋愛を教えて下さい、お願いします」
「わかったわ、この私が恋愛というのを教えて差し上げます」
「は、はい!」
「それでは私の事は佐奈と呼ぶ事です、いいですね」
「はい」
「確か、鬼原楓さんよね」
「そうです」
「楓と呼ばせてもらいます、宜しいですね」
「はい、それで構いません」
これで佐奈から恋愛を教えてもらう事が出来ると思うと私は嬉しくてしょうがありません。
恋愛について考えると私は嬉しくてしょうがありませんが、実は言うと佐奈の事が
気になってて興味があります。
きっとこの思いは佐奈も知らないと思います。
「1つ聞きたいんだけど、どうして私から恋愛を教わりたいと思ったの?」
「私には佐奈しか頼れる人がいません」
「今の時代はインターネットで色々と検索して調べるとわかる時代でしょ」
「そ、そうですね」
ま、まずいな、何て言えばいいんだろう。
このままだと恋愛を教えてもらえなくなりそうで怖いです。
本当の事を言うべきなのでしょうか。
「もう一度聞くわ、どうして私から恋愛を教わりたいの?」
「そ、それは………………」
「はっきりと言わないとこの場で楓の事を辱めるけど」
佐奈が私の事を辱めると言われて私は興奮してくるのでした。
佐奈に色々とされたい気持ちもあるけれど、ここは大学内でそういう事をしてはいけない。
「はぁっ、言えないようね、ちょっとこっちについて来なさい」
「はい」
佐奈は歩いて何処かに向かってて私も佐奈の後について行く事にします。
しばらく歩いていると佐奈が
「着いたわ、さっさとこの中へ入りなさい」
「はい」
私は佐奈に言われた通り、中へ入ると真っ暗で何も見えない。
「さ、佐奈? 何処に居るの」
そうしていると後ろから抱きつかれてこう囁かれた。
「ねぇ、楓、私から恋愛を教えてもらうのもそうだけど、
本当は恋愛を私としたいんでしょ」
「そ、そんな事はありません」
「まだ楓は正直になれないのね」
佐奈はこのお部屋を内側から鍵をかけてしまって
私と佐奈の二人きりとなってしまうと
私はもう逃げ場がないとわかってしまうのでした。
そして、佐奈が電気を点けるとお部屋の中が明るくなって辺りを見回すと
驚くべきものを見てしまう。
「えっ、何、このお部屋は何なの」
「ここに来た事で楓に対して恋愛を教えてあげるけども、それとは別に私の事を
よく知ってもらう必要があるわ」
「ど、どうしてこんな事をするのですか?」
「楓が私に恋愛を教えてと言ったんじゃない」
「はい、そうです」
「なら、それでいいじゃない」
「でも、だからといって私を閉じ込める理由にはならないよね」
「そうね、でもね、楓に恋愛を教えてる最中に逃亡されると困るの」
「私が逃亡?」
「逃亡されないためにこのお部屋で私と一緒に暮らしましょう」
「ここって大学内ですよね」
「このお部屋は私だけの専用のお部屋で大学側に言って用意してもらったの」
「佐奈は何者なの?」
「私は君島家のご令嬢でここの大学の一番偉い人の娘なのね」
「そ、そうだったんですね」
私は今聞いた事がすべて信じられないというより驚いている。
佐奈がそういう人ですごいというのはぜんぜん知りませんでした。
私は一体どうなってしまうのでしょうか。
これから先は佐奈の言う事を聞いて恋愛を教えてもらうのは事実ですが、
恋愛ってどんな事をするのかがよくわからない。
今からでも遅くないし、佐奈には恋愛を教えて下さいというのを
白紙に戻してもらう方がいいような気がします。
「佐奈、恋愛を教えて下さいという事なんだけど、やっぱりね、やめておきます」
「楓、それはダメよ、一度言った事には責任を持ちましょう」
「は、はい」
よく考えると一度お願いした事には変わりないし、
しっかりと恋愛を教えてもらった方がいいよね。
佐奈に恋愛を教えてもらうと嫌な予感がします。
私も覚悟を決めないといけないですよね。
どんな事がこの先に待ち受けてても私は乗り越えて見せます。
恋愛を知るために私はここに居るんですからね。
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