2022年 今年もマンモグラフィ受けてきました。

5月 今年もまたマンモグラフィを受けてきました。


このエッセイを読んでくださっている方々にはご存じの乳房のレントゲンです。

2枚のアクリル板で押しつぶして撮影するあれ。


ものすごく痛いという人と、あんまり痛くないという人がいます。

私は鈍感なのか後者で、かなりぺったんこまでつぶされても大丈夫です。


薄ければ薄いほど良いと聞いたので「ぺったんこにしてくだせえ」と心の中でいつも思います。


自分でも驚くほどの薄さまで。なんと厚み数センチ!


Are you ok??と毎回聞かれます。だってくらいまでつぶれてる。


今回も同じ手順。受付を済ませて、放射線専門の部屋へ行き、念のための名前とか誕生日を聞かれたあとに自分の服を脱いで前開きのうわっぱりのようなのを着ます。 


これがすっごくよれよれで汚いんです。多分ずっと使ってるやつだと思います。アメリカの病院行くといつも、治療費ものすごく高いのに例えば手術着とかボロボロで、こういうところにもう少し気を使ってくれえと思います。


手術の前なんか特に気分が沈みます。洗ってはあるんだろうけど、色が褪せてたり、よれよれだったり、ひどいときは消毒液のシミがついてたりして清潔感がないんですね。

「これを着た前の人は今頃どうしているのかな」と考えてしまいます。新品でなくてもいいので、せめて、もう少しパリッとしていて欲しいなと毎回思います。


マンモグラフィーは時間が短いので、まあ多少よれよれでもいいです。笑 終わった後にさっと開放してくれると一番うれしいです。


なぜかと言うと、乳がんが発覚した時のことがトラウマなんです。


レントゲン写真を見て技師さんが「え?」って顔をしたんです。その後に「念のためにもう一枚とりますね」って言ったんです。その顔が引きつっていて「きっと、なにか、うつってたんだあああ」って気が付きました。演技の勉強をしてください 笑


なので「はい終わり!帰っていいよ」と言ってもらえるのが一番うれしいです。医者がフィルムをチェックするのが翌日なので、何かあれが電話が来ます。封書での結果が来ますけど、電話がなければよかった!と思えます。


私はまだ軍の中の病院に行っています。夫は軍を引退しているので、保険は民間のものに変わりました。軍時代は保険も治療費も無料だったのですが、いきなり保険料金が月に数万円にもなり、うろたえました。それでも保険に入っていなければ医療費は目が飛び出るほど高額です。


もし私が受けた治療を保険なしで全額負担だったら何千万円になっていたか想像もできません。


知り合いは一回の手術の請求額が約1千万円でした。家を売って支払いをして一文無しになってしまいました。


外から見る日本は保険制度だけでも本当に素晴らしい国です。長寿なのは食事が良いからと言われます。それも、もちろんあると思いますが、病院にすぐに行けるというのもとても大きいと思います。


アメリカはかなり具合が悪くても、病院に行かない(行けない)人が多いのです。


19年前のあの日何度も見逃されたとはいえ、マンモグラフィーで検査ができた。そして乳がんが発覚した。命を助けてもらったと思っています。


これからも例えパンケーキまでつぶされて痛くても毎年欠かさず検査をしようと思っています。













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