生存率に振り回されるのをやめよう!

今思うと16年はあっという間だった気もします。でも最初の5年がとにかく長かったです。


5年生存率


これに振り回されてしまうんですよね。


初めて聞いた時は「まだわからないけど、たぶん60%」と言われて「うえええええ~??」と変な声出ました。手術後に胸壁のリンパにも転移していて50%に落ちました。


年を取ったら、とかおばあさんになったらと普通に考える人生だったのに、いきなり5年後生きられる確率は50パーセントと言われたら「ひいいい!」と思いませんか? え!10人いたら残るの5人??と。100人いたら50人??と。


数学が苦手でもそのくらいわかります。


さらにショックだったのが10年生存率が非常に低かったことでした。この(生存率)には何年も何年も振り回されました。


たぶんがん患者さん皆さんインターネットなどで調べては落ち込むことを繰り返していると思います。


今言えるのは「ただの数字」「ただの統計」さらに治療の方法とか抗がん剤の種類とかもっと言えば気持ちの持ち方とかいろいろなことで変わってくると思うんです。


なので正確ではないと思っています。


10年生存率約20%を見て、どん底まで落ち込みましたけど16年後も元気です。体を鍛えていたわけでもなく、特別なこともしてません。体力はかなり落ちましたけど、えっと、それはたぶん年齢のせいかも。笑


闘病中の方 生存率を見たい気持ちはわかります。でも悪かったとしても「でも私は違うから」と声に出して言ってみてください。ただの数字ですから。気にしないというのは難しいかもしれません。でも「へえ元気になった人がいるんだ」と思い出してくださいね。


とりあえず5年、そして10年。気持ちがどんどん変わってきます。


再建手術をしていないので左胸はないままです。だから乳がんのことを「完全に忘れる」ことはないですけど、ここ数年は日常生活で思い出すことはあまりないです。


先日もインフルエンザのワクチン注射一本打つのも「痛いかなあ?やだなあ」と思いました。注射は白血球増加の注射を80本も打っていたのに。


辛かったり痛かったりする記憶はどんどん薄れていきます。


「どんなにつらいことでも、いつかは笑い話になる」って本当だなあと、最近やっと思えるようになりました。



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