第18話 真山先生とプール(*^^*)
夏休みにもなり学業生活に行ったん幕を下ろし、健やかに羽を伸ばしている最中に彼らしいといえば彼らしい提案を私にしてきた事には驚かされた。
「今日はプールにでも行かないか?」
「プールですか?でも私水着が実家にあるので、取りに行かないとまずいです・・・。」
「そうだろうと思って俺が結衣に似合いそうな水着を選んで買っておいた。」
「えっ!?そこまで気を使って頂いて・・・なんかすみません(;^ω^)」
「気にするな。それよりも早く支度を済ませろ。俺はもう出掛けられるから、後はお前だけだ。」
「では支度してきますね(⌒∇⌒)」
真山先生に水着を選んでもらったなんて、何だか気恥ずかしいけどそれはそれで何か良いかもしれない。でも、どんなのを選んでくれたのか気になるなぁー。
「恭一郎さん、出来ました!後、水着って・・・どこですか?」
「これだ。」
「これって・・・ビキニですか?」
「見ればわかるだろう。高校生とはいえ、これくらい冒険してもいいのではないかと思ったからな。少し大人っぽい格好もたまには良いだろう?」
「恭一郎さんの前でビキニなんて恥ずかしいです///」
「気にする事はない。」
車で約1時間後、私達は屋内プール施設にやってきた。やはり夏休みという事もあり、家族連れやカップルで満員状態。ただ一つ気になるのはこの場に藤城学園の生徒が居ないかだけが、私の中で疑問に思い少し不安だった。もしも仮に私のクラスメイトでもいて、彼と一緒にいる所を見られたら完全にバレてしまう。
「良いか、俺から絶対に離れるなよ?迷子にでもなったら大変な事になるからな。」
「分かりました。・・・そういえばここって藤城学園の生徒達も来る所なんですか?だとしたら、かなり警戒しないとまずくないですか?(;^ω^)」
「お前、俺がそんな凡ミスをするとでも思ったのか?事前に過去のデータを基にちゃんと場所は選んである。万が一居たとしても、ここの屋内プール施設にはカップルでしか入れない所もあるからそこに逃げれば良い。」
「さすがですね!あ、あそこに大きなスライダーがありますよ(⌒∇⌒)恭一郎さん、一緒に行きませんか?」
「良いだろう。・・・体も密着できるしな?」
あ・・・この顔は(;^ω^)彼のスイッチを入れてしまったかもしれない。でも今は彼と沢山プールで楽しまなきゃ!
「それにしても随分と並んでますね(;^ω^)先にプールで泳いでからにしますか?その方が少しは減ると思いますし。」
「お前にしては良い判断だな。」
プールに浸かると意外と底が深く、私は思わず彼に抱き着いた。
「お前、怖いのか?」
「そうじゃなくて、意外と深くてびっくりしたんです!深いのには自信があったんですけどまさかここまでとは思っていなくて・・・。」
「お前らしいな。」
彼はクスッと笑うと優しくエスコートしてくれた。その中で私は彼が眼鏡を掛けていない事に気づき、そう考えるとよくメガネが無くても平気だなとボーっと彼に見惚れていた。
気が付くとカップルでしか入れない場所に連れていかれていた私は、彼の腕に抱かれて眠っていたらしい。
「気が付いたか。」
「すみません・・・寝てしまったみたいですね。ここはカップル専用の?」
「あぁ。ここなら人目も気にせずゆっくり過ごせるだろう?それに今は朝早いから誰も来ていないから、ある意味独占状態だ。」
「ですね(⌒∇⌒)本当に独占できたら良いのに・・・。なんて、そんな事不可能ですよね(;^ω^)」
「それもそれで悪くないな。」
「恭一郎さん、あそこに誰かいませんか?(;^ω^)あれってもしかして若桜先生と、女子生徒では?(;^ω^)」
「若桜?・・・あいつだけならまだしも他にいるとまずいな・・・。せっかく落ち着けると思ったのに、これでは台無しだな。結衣、場所を変えるぞ。」
結局あまりゆっくり時間を過ごせず、私たちはスライダーを満喫し夕方になってしまった。
「結衣、今日はすまなかったな。」
「いえ、別に気にしていませんよ?一緒にプールに行けただけでも十分です(⌒∇⌒)」
「お詫びに、今から宿を取ったからそこに行くぞ。最高級の宿だからお前も気に入るだろうと思った。」
「嬉しいです!」
すぐ近くの最上級の宿に着くとそこでチェックインを済ませ、荷物を持って部屋に入ると窓から綺麗な景色が見えた。
「わぁー!綺麗な景色ですね(⌒∇⌒)」
「だから言っただろう?最上級だからと。」
「ですね(⌒∇⌒)あ、私先にシャワー行ってきてもいいですか?夕飯が運ばれる前に洗っておかないと何か嫌で(;^ω^)」
「ほう、結衣。お前、俺を誘ってるのか?・・・というか本当はもう我慢出来ないんだろう?」
「違いますっ!///」
こうして私は案の定、シャワーを済ませていつもの通り食事を済ませた後に彼に抱かれそのままお互いまどろみの中へと落ちていった。いつも優しくて時に俺様な彼が私にとっては何だか愛おしくて、彼の匂いに包まれて次の日を迎えた。
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