第16話 再会
今日も今日とて真山先生の車で藤城学園に登校してきた私は、いつも通りに普通の学園生活を送っていた。真山先生と会う事以外は特に退屈なので、私はいつも彼の事を考えていた。そんなある日、私にとって嬉しいニュースが真山先生から入ってきた。
『結衣、朝礼後講師室に来い。お前に会いたがっている人がいる。』
『分かりました、直ぐに朝礼後に向かいますね。』
連絡に返事を返して朝礼に出席すると、一体なぜ朝から呼び出されなくてはならないのかという事ばかり考えていて他の連絡事項が頭に入ってこなかった。朝礼が終わり教室を出て講師室に向かおうとすると、教室の出口に真山先生が立っていた。
「佐々木さん、講師室でお客さんがお待ちなので一緒に来てくれますか?」
「はい。」
私にお客さんがいるなんて思ってもいなかった事なので、一体誰なのか気になって仕方がなかったけど・・・。
「結衣!(⌒∇⌒)」
「茜!?久しぶりだね。」
「うん!あのね、実は今日からまた藤城学園に登校出来る様になったんだ(⌒∇⌒)随分と長い期間自宅謹慎だったから、家から出て早く結衣に会いたかった!」
「最初は茜の事許せなかったけど、後に茜の事が寂しくなって早く戻ってこないかなって心配になってたんだよね(^^;)でもこうして、また仲良く2人で生活出来るのが嬉しいよ!お帰り、茜(⌒∇⌒)」
良かった、茜が戻ってきて(⌒∇⌒)私の唯一の友達だから、このまま戻ってこなかったらどうしようって思ってた。
「佐藤さん、そういえば担任の一ノ瀬先生から書類等の配布物がある様なので職員室に向かってほしいと、本人からの伝言です。」
「はーい(⌒∇⌒)じゃあ、結衣また教室でね♪」
「うん(⌒∇⌒)」
茜が講師室を出ると彼が突然抱きしめてきた。
「こうして2人きりだと俺も我慢出来なくなる・・・。だがお互い授業だから放課後また連絡する。」
「分かりました///」
「そんな赤く頬を染めるとは・・・お前まさか期待しているのか?」
「別にしていませんよ///」
「そうか?まあ良い。お楽しみは最後まで取っておくか。」
こうして私にとってまた栄光の光が戻ってきた。茜と過ごす藤城学園での生活が、私にとって最高のひと時。
「結衣、そういえば体育祭実行委員会委員長のお仕事どうだった?それと体育祭の感想も聞きたいな!」
「実行委員会委員長はゆっくり出来ない仕事が多くて、まるで職員の先生と同じペースで運営するかの様な感覚だった(^^;)体育祭自体はとても盛り上がって、特に教師対抗種目は女子の人気を凄く集めていて大盛り上がりだった(⌒∇⌒)優勝したのは真山先生のクラスだったけど、皆が皆でそれぞれのクラスを称えあっていたよ。」
「そうだったんだ(⌒∇⌒)私も参加したかったなー(^^;)でも仕方ないから実はこっそりと見学に来ていたんだよね。」
「そうだったの!?連絡してくれれば会いに行ったのに~。」
「私が来てるのが皆に知られたら困るから、敢えて連絡しなかったの(^^;)」
「そうか(´・ω・`)」
たわいのない話を展開させながら、一日はあっという間に過ぎて放課後になった。
放課後、茜はバイトがあるという事で先に帰っていった。私はいつ彼から連絡が来るのかと半分心待ちにしていた。クラスメイトは部活やらバイトやらで、どんどん帰っていくのに教室に残されていく感じが何だか悲しくなってきた。泣きそうになった時、彼から連絡のメールが来た。
『今日は図書室の自習スペースに来い。実は他の生徒の数学の面倒を見なくてはならなくて、2人きりになれないんだがそれだとお前も我慢出来ないだろうから時間を作ってやる。・・・とにかく早く来い。後、結衣の面倒も見てやるから数学の教科書とノートも持って来い。』
『わかりました。すぐに行きますね。』
図書館に行くと真山先生がとっくに生徒に数学を教えていた。しかも教えられている生徒は、同じクラスの如月君(^^;)
「お、佐々木!お前も補習か?」
「まあね(^^;)」
「佐々木さん、やっと来ましたか。では隣にどうぞ?」
「はい、失礼します・・・。」
こうして補習が始まった。真山先生が私を呼び出したのはきっと補習ではなく違う事なんだろうけど、如月君からしたら完全なる補習なので段々恥ずかしくなってきた。
「先生、俺今日この後用事があるから今日はこの辺にしてもらっても良いっすか?」
「仕方ないですね・・・。ではまた後程。」
「じゃあな、佐々木(⌒∇⌒)」
「うん、また明日ね(⌒∇⌒)」
こうして如月君は図書館を出て行った。
「そういえば、佐々木さん。お探しの本があるのではありませんか?」
「えっ、別にないですけど・・・。」
「いや、きっとありますよ。ここでは見つからないでしょうし、図書館の地下にある書庫でも行きませんか?」
「でもあそこって生徒は立ち入り禁止ではありませんか?」
「私が許可を取れば大丈夫です。少し待っていてください。」
真山先生が許可を取りに行っている間、私は今日のレッスンは書庫でなのかと察した。でも本当に許可が取れたら凄いよね・・・。
「許可が下りたので行きましょう?」
「はい。」
書庫の鍵を開けて中に二人とも入ると、あっさりと鍵を閉めて私を彼は抱きしめて激しいキスをしてきた。これが始まりの合図。
「そんなに蕩けた顔をしていては、今から体力が持たないぞ?」
「分かっています///」
「では堪能させてもらおうか。」
彼は胸に手を掛けると最初は優しく揉み、段々激しく揉んできた。
「ぁっ、んっ///恭一郎さん///」
「何だ、もう降参か?」
「疼いて我慢できないです。」
「分かった。じゃあ俺の膝に座れ。床だと冷たいだろうから、特に女子は冷えるとあまり良くないからな。」
「はい。」
彼の膝上に座ると下着を取られ、直接指を這わされた事に私は驚きを隠せず思わず体が大きく反応してしまった。
「今日は反応が良いな?それに濡れ度もいつも以上な気がするが・・・何かあったのか?」
「別に・・・んっ///何でもないですよ///」
「言葉だけでは証明にならんな。実際に鳴かせてみないと、確証は取れない。」
「えっ!?・・・きゃっ、恭一郎さん///いきなり・・・ぁん。」
「こんなに音が鳴るくらい感じてるって事は、何かあったって証拠だろう?さあ、大人しく正直に言ってみろ。正直に言えるまで、この先はお預けだな。」
彼はそう言うと指を抜いてただ撫でるだけに切り替えた。そう、彼は私が何も正直に言わないと言うまで撫でるという焦らしを加えてくるので、私はあまりのじれったさに正直に白状しなくてはならなかった。
「朝からずっと・・・早くしたいなって思っていたら段々疼いてきて///放課後も連絡が来るまで、ちゃんと待っていました。」
「よく言えたな。じゃ、ご褒美だ。」
彼は指を奥にいれて激しく刺激してきた。私が唯一逆らえないこの感覚を彼は良く知っていたので、私が刺激に果てるまでじっくりと時間を掛けて果てさせられた。
身支度を整え、書庫から出て来る頃には夕方になっていた。真山先生もいつものスタイルに戻り、何事もなかったかのように私を職員玄関で待つようにと指示をしたのでそれに従って職員玄関で待っていた。数分後、彼の車が止まって早速乗り込んだ。
「結衣、今日のお前はなかなかに良かったぞ?」
「もうっ!///恭一郎さんがあんな顔をするからですよ///」
「そうか?まぁ、お前だけにしか見せない顔だから貴重なものだと思ってくれればそれで良い。それよりも、今日の夕飯は俺が作るから帰ったら先にシャワーでも浴びてこい。」
「分かりました(⌒∇⌒)」
なんやかんや彼はちゃんと気遣ってくれる優しい彼で、私の事を凄く愛してくれる素敵な方なんだなと改めて実感した。
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