　──はじまりは、あなたの聲だった。

　あなたは私に赤い洋服をくれた。

　あなたの色で染まった、綺麗な鮮紅色（あか）。

　それは私の命と同義で、食事そのものだった。

　──続きは、あなたの遠くを見渡せる瞳だった。

　構造の制限こそあれど、聖別された機能。

　分け与えた恩恵───それは、魂を共有する術。

　初めて視たのは、十三年越しのあなた。

　──滑稽にも、欲したのは身体の自由だった。

　術者の意図に反して、契約以上のものを欲した報いだ。

　二人で一つの魂、一つにすべてを注げば、片割れが滅びるのは至極自然。

　──私が、最後に望むのは。

　私が最後に望むのは、私が最後に望むのは、私が最後に望むのは、私が最後に望むのは、私が最後に望むのは、私が最後に望むのは、私が最後に望むのは、私が最後に望むのは、私が最後に望むのは、私が最後に望むのは、私が最後に望むのは、私ガ最後に望むのは、私ガ最後に望ムのは、私ガ最後に望ムのハ、私ガ最後ニ望ムノハ、私ガ最ゴニ望ムノハ、わたしガ最ゴニのぞムノハ、ワたしガサいゴニのぞむムノハ、ワタシガサイゴニノゾムノハ、ワタシガサイゴニノゾムノハ、ワタシガサイゴニノゾムノハ、ワタシガサイゴニノゾムノハ、ワタシガサイゴニノゾムノハ───！