タグで謝られていますが、その必要はないかと。とても面白かったですよ!
昔話のような語り口に気をとられがちになりますが、描写もきっちり書けていると思います。
特に、飛び降りると言われる前の「下に見える海は濃くなる夕紅に染まって輝いておった」は、不穏な雰囲気があって、最後のシーンに上手く結び付いていくように感じました。
惜しいところというか一つ思ったのですが、タグの「ホラー?」を読んでいたため、「ようこ→妖狐」かなと推測してしまったので「ホラー?」のタグない方が展開を意外に感じるかなと思いました。
あくまで個人的に思ったことですのでお気にせず。物語自体はすばらしかったです。
作者からの返信
泡沫希生様
読了とコメントありがとうございます。
こちらは二作目なのですが、一作目ではとにかくスタンダードに徹しよう、と思ったのです。それに対し、こちらは好き勝手遊んだ作品です……。
お気に召したようで嬉しいです。
ホラー、消しておきます。アドバイス、とても参考になります。
またお星様もありがとうございました!
日本昔話を思い出した薮坂です。
いや蜜柑さん、凄いですね。どれだけ文体の引き出し持ってるんですか?
少し分けてくれませんか?笑
陽子→妖狐かぁ、すごいなぁ。
お話もすごくキレイに纏まっていて、読み物として面白かったです! さすがです!
作者からの返信
薮坂さん
こちらにも、お星様どうもありがとうございます。
やったー日本昔話風、私も想像しながら書きました。御伽噺調で遊んだのは、「シンデレラ」題材にしたの以来でした。
頭の中で「ようこ」の名前を考えていて、語感から浮かび上がってきたのですが、その第一が昔の有名漫画の妖狐だったりしました(笑 多分ご存知。薔薇の鞭振り回してる男性です)。済みません汗
逆に薮坂さんの青春ものは、私には書けません!
妖狐といえば九尾の狐。男を誑かし世を惑わす玉藻の前に殺生石。座組と小物から、そんな御伽草子を思い出す楽しいお話でした。封じられ、教化された玉藻前のちっちゃな末裔なのかしらん。
軽妙な伝聞調でリズムがあるのですが、「娘の姿は、青年の脳裡に焼き付いて離れなかったのである。」この1文だけ浮いているかな、と感じました。「離れなかったそうな/離れなかったのでのであろうか」くらいの塩梅なのかなあ、と思います。
実は、怪談モノ(「海斗という友人に聞いた話だけど…」みたいな)もありかなあ、なんて考えていたのですが、それよりも楽しく、想像が広がるお話でとてもよかったです。
作者からの返信
吉岡梅さま
>妖狐といえば九尾の狐。男を誑かし世を惑わす玉藻の前に殺生石。座組と小物から、そんな御伽草子を思い出す楽しいお話でした
勉強になりました! 妖狐についてそこまでの知識はありませんでした。調べてみます。
語り口、実はおじいさん、おばあさん両方に取れるように気を使いながら書いておりました。ご指摘ありがとうございます。そちらの方が良いですね。
海の岩礁の怪談話はいくつもありそうですね。
お星様もありがとうございます。
な、なるほど! 妖狐でようこなんですね。コメントを見るまで気づかなかった(汗
すっごい面白かったです。語り口調もいいですね。するすると読めて、笑ってしまいました。よく考えると悲劇なんですけどね(笑)
あの切ないイメージがあるプロットが、こんな風にほんわか昔話風(ちょっと毒アリ)になるのかとびっくりしました。お上手です!
ここ、特に素敵な表現だと思いました
>青年が目を見開き、水中に泡が立つのと、その身が銀糸に包まれるのとは同時であった。
溺れる様を、水中に泡が立つのと、と表現するのがオシャレです。
私は思いつかないな。勉強になりました!
作者からの返信
いつもながら優れた竹神さんのレビューが自分に! 嬉しいです。表現も気に入っていただけてよかったです。
大丈夫、狐ようこは、きちんと泳ぎを教えてから落としたので。海斗はしっかり、陸に帰る(もしくは帰してもらう)予定です(^^)
タグを読んで、少し不安でしたが、
蜜柑桜さんが変なものを書くはずないと思っていましたし、
読んでみると、とても素晴らしく面白かったです。
途中で「天才!」と叫びましたから。
心の中で。
あやかしものを書いていて、狐を最近書きましたが、
ここまでの素晴らしいアイデアは、生まれなかったので、
すごいなぁと尊敬しております。
わたしもがんばります!!
作者からの返信
すごいレビュー、ありがとうございます!
とても嬉しいご感想です。感激。
第一作、王道で行こうと心に決めて書いたのですが、読み手さんには響かないかなぁ……と悩んだところもあったところで思いついての第二作でした。
楽しんでいただけてとっても嬉しいです!
語り部さんがお上手で、お話の中に惹き込まれるようでした。あれ、これも妖狐さんの悪戯ですかね?
素敵な作品ありがとうございます!
作者からの返信
初めまして(でよろしかったでしょうか)読んでいただきありがとうございます!
とても遊んで書いてしまった作品です。妖狐の悪戯がそちらの方にも届いたのなら光栄です。
お星様もありがとうございました!