学校
【学校】
病院に行ってから学校に着いた頃にはお昼休みが終わろうとしてた。
学校なんて義務教育なんだから行かなくてもいいとは思ったが、家にいても居場所がない。
まぁ、学校にもないんだけどね・・・。
次の科目の用意をしていると背後から声をかけられた。
「橘さん、どぉしたのぉ?その傷」
クスクスと笑いながらクラスの中心の平田まゆだった。
「ちょっと転んだだけ」と嘘をつく。
まさか、母親にやられたなんて言えない。
「お母さんにやられたんでしょ?知ってるわよ、あたし達」
ちょっと太りぎみな、手塚愛が言うと2人は笑いながら席に戻った。
この二人は要注意人物だ、私をとことん追いつめる。
この二人は小学生の頃からのクラスメイトで家庭環境をよく知っている。そして中学に入ってからも私をいたぶる。
机の中に手を入れると鋭い痛みを感じて中を覗くと、多数の画ビョウが入ってた。
またか・・・。
画ビョウを全て取って廊下の隅に置き、ノートと教科書を出した。中をめくると
『さっさと死ね!』と書いてある。
ノートが破かれていたり、教科書がなくなったりするのは日常茶飯事のこと。
もう、慣れている。
私には友達がいない・・・。
私は先生に体調が悪いと告げて逃げるように学校を出た。
もう、こんな生活嫌だ!!!
なんで、みんな私を嫌うの?!
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