第19話 ヒト無しの都にて・Ⅱ
それからしばらく、少女は窓から見える風景と機械類を観察しつつ、絵に起こす際に必要になる部分を考えていた。同時に、指で作った疑似額縁を顔に近付けたり離したりと、普段絵を描く時と同じような動作も行う。
(こういう時、風景を切り取って記録出来る道具か術でもあれば便利なんだけど…。どっちもまだ研究段階のままなんだよなぁ。あ、でもそれだと絵画の需要が減るから、私みたいな絵描きが悲鳴を上げちゃうか)
疑似額縁の暇潰しを止め、紙に線画だけ描いて行く。
すると、奥の方の扉が空気の抜けるような音共に滑らかに開き、向こう側から先程の女性が出てきた。カップ一つと一皿の茶菓子を乗せた盆を抱えて。
「お、戻ってきた」
歩いてくる女性をよそに、少女は鉛筆と用紙を纏めて鞄に収め、姿勢を正した。
『お待たせ致しました、です。コーヒーとお茶請けのクッキーとなります、です』
戻ってきた女性は、抱えていた盆に載せられているカップと皿を一人分のみテーブル上に並べた。どうやら少女の分だけらしい。
カップからは湯気が立ち昇り、コーヒー特有の香りを辺りに広げている。
『有難う御座います。良い匂いですね』
少女は、鼻腔をくすぐる香りを胸いっぱいに吸い込み、笑みを浮かべた。
『はい。我が国、の、特産品…主要の交易品?なのです。コーヒー豆は』
女性は、やはり何処か貼り付けた様な微笑を浮かべながら、向かい側の席へとつく。その動作は人間的ではあったが、表情の変化の乏しさや動きの滑らかさが、無機的な印象を与えてきてもいた。
『交易品と言う事は、購入して持ち帰ることも?』
『はい、出来ます、です。ですが、今は代金を交えての販売しておりません、です。行政機能と流通機能が、無期限に、停止しておりますから。もしも、お持ちになる時は、一言下されば、こちらで用意いたします、ので』
『分かりました。ではその時は、お願いします』
そこまで言葉を交わした後は、いつものように世間話を始めるような雰囲気のまま、インタビューを開始する。調査することが目的ではないにしても、旅人としての好奇心には中々抗えるものではない。
しかし、そこにまで思考が至った時、まだ自分は自己紹介も終えていなかったことに気が付いた。
『そう言えば、自己紹介がまだでしたね。私の名前は“白”と言います。旅の絵描きとして生活しております』
『ご丁寧に、有難う御座います、です。芸術家の“白”様。私は、名前は、空王零号八八番型管理者用操機人、一般的にはコード・プラータと呼ばれております、です。宜しく、お願い致します』
少女の自己紹介に女性、自動人形コード・プラータもまた、丁寧に答えた。
(操機人?自動人形のことかな?)
どうやら彼女も、その操機人、自動人形の一体であり、しかも、それなりの役職権限を与えられた機体であるらしいことが、その自己紹介からは窺えた。
これは好都合と、少女は早速インタビューを再開する。
『えっと。私は、ここに観光と絵の素材を探すために訪れました。ここは、どの様な場所なのですか?国なのか、一都市なのか、それも合わせて教えて頂ければ、助かります』
少女の言葉に、コード・プラータは無表情に戻り、真っ直ぐに少女の顔に視線を送り始める。
『……はい。この街は、第三十代空王シェロン様の命を受け、多数の法術師達によって築かれた、実験都市でございます、です。当時の機械技術、法術の知識を集め、一つの理想郷として、生み出されました。多くの人々で、栄え、運営され、空地大戦……その後も生き残っておられる“白”様にとっては、前大戦になるのでしょうか。その時も、この街は、変わらずこうして、ありました』
その星の様な瞳で真っ直ぐに見詰められることに、少々の居心地の悪さを感じながらも、少女は自前のメモ帳に情報を書き込んでいく。
『この場所は、この街が、一つの国としても、機能するよう、設けられた、情報保管場所であると同時に、行政、の、ための区画でも、あります、です』
『行政区画、ですか。そのような重要な場所に、私のような人間を入れても、大丈夫なのですか?』
少女は、ここが重要機関の所在地と聞かされ、思わずペンを止めて顔を上げてしまう。
『ご心配なく。既に、行政機関は機能しておらず、意味もなさず。もはや、放棄されて、いますので。それが証拠に、表にも、この中にも、誰も、人間は居なかったでしょう?』
少女の驚いた顔を、コード・プラータは微笑を浮かべながら見る。
『それは良かった。それにしても、誰も人間が居ないと言うのも、異様ではありますね。何かあったのですか?』
『それは、私にもよく、分からないのです。ある日、突然、戦争終結が、管理者より予告されたあと。およそ三日後。戦争終結の宣言の直後。この街の、全ての人間が忽然と、姿を消しました。本当に、突然に…』
無表情にそう語るコード・プランタは、視線だけを窓の方へと向けた。
『よく、分からない?』
少女は、その視線が気にはなったが、質問を続けた。
『はい。管理者、は、姿を消す、一日前に、儀式がある、と、仰っていました。全ての、戦乱を、終わらせるための、儀式があると。ただそれだけで。何が起こったのか、何があったのかは、私には、分かりません』
『そうですか…』
再び、情報をメモ帳に書き込んだ後、少女はコーヒーを一口飲み、一息ついた。
『ただ…』
窓から視線を少女に戻したコード・プラータは、言葉を続けた。
『ただ、その日は、この塔の、頂上で、何か、膨大な、法術のうねり、と、術を行使する声を、感知しました』
『うねりと詠唱、ですか?』
少女は一瞬、前に見た歌姫の男の子が紡いで見せた精練歌の渦を思い出す。
あの時にも、紡ぎ出された膨大な術力が、天高く昇り、雲を穿ち、吹き飛ばしていた。もしもそれが人に向けられたのなら、何の猶予もなく、慈悲もなく、そして跡形もなく消し去ってしまう程の、力の奔流だった。
コード・プラータは言葉を続ける。
『はい。それが、儀式、に関わる事だったのか、は、私には、分かりませんが』
『その声が聞こえなくなった後、人々が消えた?』
『はい。声が聞こえなくなり、法力のうねりが消えた後。街には、季節外れの、雪が降りました。薄紫の、光の粒、のような、雪が。そして、雪が降り止み、少しした後。私達、操機人全機が、一瞬だけですが、機能を停止、してしまいました。再起動した時には、人々は既に』
「……」
『ですので。消える瞬間を、直接的に見たわけでは、ないのです』
『なるほど』
『お役に立てません、申し訳ない、です』
少しだけ表情を悲しげに変え、コード・プラータは俯いた。
『いえ、とても参考になりました。有難う御座います』
少女は、直ぐに労いの言葉を掛ける。
不思議なもので、相手が人間ではないと分かっていても、そのように表情を変えられてしまうと、そこに感情の様なものを感じてしまったのだった。
『それならば、幸いです』
少女の言葉に、コード・プラータは表情を微笑に変えた。
「……」
少女は、コード・プラータの表情変化を観察しながら、先に挙げた皇国にある自動人形や労働用ゴーレムの作製技術が、ここまで精巧にヒトを模した機体を生みだすまでに至るには、あと何年の研究を要するのだろうか、と、割とどうでも良いことを考えてしまった。
先程に少女の見た、大図書館の管理保全を担当している自動人形ですらも、今の技術では、到底再現できるものではない。
『“白”様?どうかなさいました、ですか?』
『え?ああ、いえ。何でもありません。少し、昔のことを思い出していました』
言われて、予想以上に思考に埋没していた事を反省しつつ、少女は苦笑を浮かべた。
『そうですか?ああ、そう言えば。“白”様は、観光に、お出でになったのでしたね。では、この後、私がこの街の案内を、致します、です。絵の材料、見付かると良いですね』
コード・プラータは、そう言って笑顔を浮かべてみせる。
少女もまた、そうですね、と答え、笑顔を浮かべたのだった。
ささやかなティーブレイクの後、コード・プラータの案内に従って街の散策に出かけることになったのだが、これが中々に刺激に満ちていた。
中でも特に印象深かったものは、二つほどあった。
一つ目は、かつての文明によって生み出された幾つもの自動人形達が、今の技術では考えられない広大な屋内農園を管理している様子だった。
そこでは、季節の変遷によらない作物の栽培が可能となっており、コード・プラータの解説によれば、その時がどの様な環境であっても、施設が稼働し続ける限りは季節折々の食材や花々を見ることが出来ると言う事だった。
二つ目は、その自動人形達を生み出す製造工場の稼働する光景だった。
皇国においては、自動人形や労働用ゴーレムは一つずつが専門の技術職人の手で製作されている。だが、この街では、全てが専門の自動人形の手によって、休みなく組み上げられ続けていた。
それらの部品一つを造る工程を取っても、自動で運搬する構造を利用した淀み無い供給によって、これまた信じ難い速度の作業効率を実現している。
その他の部門や、先程窓から見えた飛行機械群にしても、かつての文明を大きく発展させた、多様な魔法技術の行使を滞りなく可能とする自然エネルギー、通称「ルナミス」を用いた技術がふんだんに取り入れられており、多方面で作業が人の手を離れ、利便性が追求され、高効率化が図られていた。
それに比例して単純労働の必要性は減り、生産、分配は自動で行われ、人はそれ以外の職務、或いは趣味に専念することが出来る。これぞ理想郷の姿、と豪語していた当時の技術者達の顔が目に浮かぶような光景ばかりであった。
「はー…」
少女は、観光案内の終わりに紹介された飲食店で、出来たてのミートパイと柑橘系飲料を堪能しつつ、コード・プラータによって紹介された、施設群見学の過程を思い返していた。今食している飲食物もまた、先程見学して回った施設で生み出された食材を用いて拵えられたものである。
もはや、こうして食事をとる人間も滅多に居ないはずだが、今少女が居る飲食店は観光者向けに建てられたものでもあるそうで、容易に破棄できないのだと言う。幸い、飲食物などの貯蔵方法は魔法技術の存在により大きく発展しており、加えて燃料、肥料としての再利用も可能としているらしく、全く無駄にならないのだと言う。
しかも、現在は貨幣経済の流通も事実上消失しているために、代金も発生しないおまけ付きである。
(この技術力…、これは、伝えるべきかなぁ?)
少女は大きくため息をついた。
見学した施設はいずれも強く印象に残ってはいるが、それらを絵として残すべきかどうかの是非について考えさせられたのだ。
冒険者は古代文明、とりわけ遺跡の情報は、自由探索を認める代わりに可能な限り報告することが推奨されている。しかし、これを伝えれば間違いなく災いを呼び込む火種になる。もちろん、それは彼女の望むところではない。
ただ、絵描きとしては、描きたくて仕方がない部分があるのもまた事実だった。
『“白”様?』
そんな風に思考に沈んでいると、向かい側で少女の食事を見守っていたコード・プラータが、不思議そうな声音でノックでもするように語り掛けて来た。
『ああ、ごめんなさい。今まで見て来た景色が凄くて、どれを絵に起こしたものかと困っていただけですから』
真実半分の隠蔽半分。そこに微笑を少々。
『そうでしたか。それは案内した甲斐がありました、です』
変わって、向こうは混じり気の有り得ない、純粋な微笑を浮かべている。
しかし、その表情は長続きしなかった。
『…前に。こうして、ご案内しました旅人の方も、似た様な、表情をされていたもので、つい心配に、なってしまいました、のです』
そう言って少しだけ、何かを思い出すかのような表情を浮かべる。
『そうだったのですね。その旅人の方は、どの様な人だったのですか?』
少女は、何となく興味を引かれたので、早速聞いてみることにした。
『はい。数年前、のことです。その方も“白”様と同じように、観光目的でこの街を訪れ、様々な場所をご覧になった、のですが。最後に“白”様と、同じような表情をなさり、確か…』
そこで一旦言葉を切り、そして。
『「ここは物悲しい」…と、静かに仰ったのです』
そう、二つの声が重なるように続けた。
『…物悲しい?』
一瞬声が重なったことに違和感を覚えながらも、少女は言葉の先を促した。
『はい。いえ、言葉の意味は分かるのですが、その意図しているところは、結局、分かりませんでした、のです』
『なるほど…。その旅人さんは、どの様なお名前でしたか?』
『はい。確か“グリージョア”と名乗っていました、です』
『グリージョア…』
『はい。そのあとで“これは灰色を意味する言葉”だと、教えて下さいました、です』
『…他には、何か?』
『いいえ。旅の為の、携帯食料が欲しいと言う事でしたので、差し上げましたが。それ以外は何も』
『そうですか。回答、有難う御座います』
少女はそこで会話を一旦切り、言葉の意味について考えるとともに、メモ帳に記録していく。
(物悲しい…物悲しい、かぁ。言われてみれば、そうなのかも知れないね。これだけ発展しているのに)
この街の人間は、滅び去った。理想郷と呼ぶに相応しい建物や道具等は遺されたが、それでも。
(そのグリージョアさんが、何故物悲しいと言ったのかは、本当のところ、分からないけれど…ね)
この街に限らず、多くの遺跡には遺志のようなものが残されている。
かつての文明で、その時の時間で、生きていた人々の強い思いが物体として、或いは現象として、遺されている。少女たち冒険者は、そのような意思を感じながら、或いは無自覚に、そう言ったものに触れている。
そこに何かしらの意味を感じ取ったのならば、物悲しいと言うような感想も出てくるのだろうか、と、少女は思いを巡らせるのだった。
十数分後。少女はコード・プラータの案内で街の出入り口を目指していた。
『携帯食料とコーヒー豆の瓶詰だけで宜しいのですか?街には、ホテルも御座いますが』
少女の横を歩くコード・プラータが、伺いを立てるように尋ねた。
言葉を受け、少女は微笑する。
『いえいえ、これで十分ですよ。それに、一度に全てを楽しんでは、次に来る時の楽しみがなくなりますからね』
『なるほど。そう言うものなのですね。参考になります』
コード・プラータは、相変わらずの微笑を浮かべたまま、生真面目に答えた。
『ああ、そう言えば…』
『はい?』
少女は、この段になって初めて、この街について最初に感じていた疑問を思い出していた。
『旅の仲間から聞いたのですが、この街には、戦闘用の自動…操機人が居ると言う話だったんですけど。何処にもそれらしい機体は見えませんね』
『はい。普段は必要ありませんので、訓練の時間以外は出しておりません、です』
『なるほど。つまり、私の友人はその時間にここを訪れたんですね』
『はい。そういう事になります、ですね』
『結構怖いと言う事だったので、会わなかったことを喜ぶべきなのか、残念がるべきなのか』
少女は腕を組んで考える。
『会わない方が宜しいと思います、ですよ。獅子型や大型鳥獣型の操機獣を見ても楽しくはないと思いますし、事故があっても困りますしね』
そんな少女に、コード・プラータは苦笑を浮かべて答えた。
『では、そういう事にしておきます。さて、と…』
話している内に、早くも街の外れに着いてしまった。
最初は広いと感じていたものの、寄り道もなくまっすぐに歩くと、こんなにも早いものなのかと、改めて少女は感じさせられた。
『もう街の端まで来ましたね。やはり寄り道をしないと早く感じます』
思わず、そんな言葉が口をついて出るほどには、あっと言う間の道のりであった。
『では、これで一時の別れでございます、ですね。絵の題材はお決まりに?』
コード・プラータは、相変わらず何処かぎこちなさを残した言葉遣いで別れを惜しんでくれているようであった。
『また来たいとは思っていますので、気が向いた時にでも。絵ですか?いえ、まだ決めかねていましてね』
そう言って、少女は頭を掻いた。
『ええ、お待ち申し上げております、です。そうなのですか?余計な心配かも分かりませんが、大丈夫なのですか?』
『ああ多分、大丈夫ですよ。工房に帰るまでには決まると思いますので』
コード・プラータの問いかけに、少女は苦笑を返した。
『それならば、良いのですが。ああ、そうでした。“白”様』
『はい?何でしょうか』
『いえ、大したことでは、ないのですが。もしも、仮に。旅の途中で“グリージョア”様と会われた時に、私が、またお越しくださいませ、と申していたと、お伝え願えないでしょうか?』
『ふむ?』
それは、どこか奇妙なお願いであった。
これは偏見なのかもしれないが、機械であるところの彼女は、特定の基準に基いた動作を繰り返しているはずで、そんな彼女が特定の誰かを指して「待っている」と口にすると言うのは、少女にとっては違和感が拭えない一言だったのだ。
『…はい。もちろん良いですよ。会えた時は、ですがね』
ただそれは少女にとっては、断る理由にも、問い返す理由にもなりはしない。よって快く、引き受ける。人が好いと言えば、それまでなのかも知れない。
『有難う御座います、です。“白”様』
少女の快諾に、コード・プラータは、顔全体に笑みを浮かべた。先程の違和感の影響か、その笑顔は作り物の雰囲気を一切感じず、強く、少女の印象に残った。
『それでは、私はこれで。ここまで有難う御座いました』
『いえいえ、この程度は、お安い御用で御座います、です。“白”様も、またいつでもお越し下さいませ。我々は、心より歓迎いたします』
『有難う御座います。いずれまた』
『はい。いずれまた』
それだけ言葉を交わすと、コード・プラータの見送りを背に、少女は歩き始める。
しかし、彼女は直ぐに足を止めた。
『“白”様?如何されました?何か、忘れ物でも?』
唐突に歩みを止めた少女に、コード・プラータが問いを掛ける。
すると、少女はゆっくりと振り向き、コード・プラータに向き直った。
『絵の題材、決まりました。たった今』
そして、そう言って満面の笑みを浮かべてから、その場を後にしたのだった。
そのまま、改めて挨拶を交わしてから森を抜け、少女は最初に立ち寄った街へと無事に帰還を果たした。
「すー…はー……」
大きく、大きく、深呼吸する。
そんな彼女を迎えたのは、石造りの家々の煙突から立ち上る夕餉の支度の気配と、清々しい風に運ばれてくる小麦生地を焼く匂い。慣れ親しんだ風景だ。
その時の少女の胸に去来したのは、夢から覚めて現実に帰ってきたのではないかと言う、矛盾した奇妙な実感だった。それだけ、件の遺跡の風景が現実離れしていたのだ。
「うーん、やれやれ。どんなに進歩した技術があったとしても、この安心感には勝てないなぁ。きっとね」
一つ伸びをしてみる。頭の頂点から足の先まで温かな気配が巡り、力が戻って行く様子を感じた。
「さってと。絵を描かないとね!まずは腹ごしらえして、鉛筆を買い足して…」
確かな力の充足を確認した少女は、新たな目標を胸に、静かに街の雑踏へと消えていくのだった。
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