第9話:聽不懂...。(聞き取れない)
授業は正直簡単だった。語学学校はレベル分けされている。レベルが比較的低いところに入ってしまったようだ。だが、繁体字と台湾の話し方に慣れていないことで簡単なはずのレベルなのに聞き取れないし、読むのに時間がかかる。留学前にも中国語はもちろん勉強したが、繁体字よりも簡体字のテキストの方が世の中多い。もちろん中国語の音声は標準語(ぷーとんふぁ:中国大陸での標準語)だ。
「貴方上のクラスに移動願いだしてテストしてもいいのよ!日本人だから漢字読めるし、少しなら会話出来るでしょう?」と先生が言っている気がする。聞き取りが間違っていなければ。
とりあえず今日の授業終わったら上のクラスを受けようか。そう決めてた。正直かなり聞き取れてない気がして心が折れそうだ。
このクラスは日本人が多いようだ。18歳の高校卒業したての子から社会人までいる。家族の仕事の都合で台湾に来た人、語学留学の学生、現地の大学入学を目指す学生…。立場は様々だ。他にもいろいろな国の子がいる。ガイダンスの時に見かけた子もいた。
台湾に行った女の子の半年間 吉川元景 @motokage_K
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