第5話 始まり①
またダメだよー
あいつにボール蹴らせちゃだめだってー
キーピングはピカイチなんだけどな
小学校の時、俺はサッカーをやっていた。
少し体がでかいからってキーパーをやっていた。別に嫌いじゃなくボールを止めるのは楽しかったからよかった。
だが、ボールを上手く蹴れない理由からレギュラーから外され腐っていた。
「サッカー楽しいか?」
そう声をかけてきたのが畑さんだった。
「試合出れないけど楽しいよ?」
「試合出れないのに楽しいのか?お前変わってるな笑」
こんなことを言われたのは初めてだった。
監督もコーチも出れないならチームのために何が出来るか考えて行動しようと教わるのが当たり前だから驚いた。
「そりゃ出たいよ」
「サッカーあってねーよ。お前はボール投げられるんだからボール投げる競技やらねーと。」
小学4年生にする会話ではない。
だが、妙にささった。
「ハンドボールやれよ!お前サッカーじゃ三流だからハンドボールで俺が一流にしてやるよ!!」
「一流って何?」
小学4年に一流だの三流だとかいってもわかるわけない。
「一流って言うのは、お前が見てるプロサッカー選手とかのことだよ」
「なれるの?」
「俺に従えばな」
そして、俺は翌日にサッカーを止め、親を説得しハンドボールを始める。
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