ダレる部分が一切なく、簡潔にまとまっているおかげで、最後まで緊張感を維持したまま、物語が進んでいきます。この物語の優れたところは、ゾンビの登場シーンを最小限に抑えてあることです。つまり人間の内面描写や、社会の混乱がどう進行していったのかの考察が中心になっているため、タイトな緊張感が前面に出ています。 総文字数もそこまで多くないですし、文章力もしっかりしているので、流れるように読み進めていけるでしょう。