とある高地2
「大丈夫でありますか? 本当に我々だけで……」
「〈
「……」
友軍機が現れたのを喜んだのも
軍曹が暗闇の中、部下にうなずいて斜面に近づくと
「おい。何かおもしろいものでも見えるか?」
聞き覚えのあるその声にぎょっとして軍曹が振り返ると、そこにはいつの間にかふたりの〈
「いや、これは……」
「心意気は買うがな。なあ、アウィス」
「そうだな」
居心地悪そうな軍曹とあっけにとられている兵士を前にして、ふたりの〈
「まあ、見ていろ」
オウルは
「!」
「一晩中、見張ってやがったのか」
「どこまでも
軍曹が
「こっちも物資は回収できなかったが……」
「……あちらも投光器は使えなくなった」
「申し訳ありません……」
「いや、すべての責任は自分にあります」
「貴君らには、まだまだ、やらなければならぬことがある。命を無駄にすることはない」
「明日に備えて良く寝ておくこった。解散」
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