9.スランプが来たら「おめでとう」
こんばんは。またしても大分間隔が空いてしまいましたね。半年に一回しか更新しないとか年度別に分けた意味はなんだったんだろうってちょっと考え込んでしまいますよね。予定ではもっと高頻度で書くつもりだったんですよ。多分。
今回の話はここ数回のものとちょっと毛色の違うものです。皆さんは「スランプ」って経験したことがあるでしょうか。
別にそんな仰々しいものでなくともいいです。不調期でも、なんだったら「今日はちょっと筆のノリが悪いなぁ」って日でもいいです。それくらいなら創作をやっている人には一回くらいあるんじゃないでしょうか。創作をやっていない場合は、他のジャンルでも結構です。
自分はこの「スランプ」が来ることを基本的に歓迎しています。恐らくそんな頭のおかしな人はマイノリティだと思うし、「何言ってんだよこいつ」ってなったと思いますけど、理由もちゃんとあります。
スランプっていうのは基本的に「自分の思い描いていることが出来ない」ときに訪れます。例えば野球なら自分の思い描いている、いつも通りの投球が出来ない。絵なら「なんか納得できない絵しか描けない」といった具合。これらは基本的に歓迎されず、ネガティブなイメージで迎えられます。
もちろん、ネガティブな部分もあると思います。
例えば上記で挙げた野球(というかピッチング)であれば、そこまで出来ていたことが出来なくなった要因は様々あります。怪我をした、トレーニングを怠っていた、そもそも偶然かみ合っていただけで、その要因を分析していなかった。そもそも身体のコンディションなど複数のかみ合わせがあることなので、必ずしも「スランプはいいこと」とは言い切れないと思います。
だけど、こと創作に限っては基本的に「良いこと」だと自分は思っています。
何故か。
それは「今まで納得していた/ベストと思っていたもの」に納得しなくなっているというのは、それだけ「自分の粗に気が付いている」という事でもあると思うんです。
そういうタイミングこそ、自分の能力というか、実力が伸びるタイミングなんじゃないかなぁって思っていて、「スランプっぽいなぁ」という時はあえて何も考えないで、他のことをします。楽しみます。
そして、その先に閃きがある、と自分は思っています。絵の場合は手を動かさなきゃいけない場合もあるかもしれませんけどね。
ちょっと変な例えになりますが、昔アストロノーカというゲームがありました。このゲームは野菜の「大きさ」だとか「重さ」みたいな、現代にはない成長を遂げた、面白い要素を持った野菜を育てるゲームなのですが、この「大きさ」とか「重さ」のステータスは数回、壁にぶち当たります。
そこまではサクサクと交配を進めればステータスが上がっていくのですが、数か所、ぎりぎりまで数値を上げた種同士でしか出ない「境目の数値」みたいなものがあります。
スランプってきっと、その「境目」にぶち当たってるときなんじゃないかってちょっと思っていたりします。そこにぶち当たっているのは、その先の可能性が開ける、扉の前に立っている証拠なのかなと。
もちろん、そこで立ち止まってしまうと意味が無いのですが、それを超えた先には一段上の世界が広がっていて、視界が広がるちょっと前なんじゃないかと思うんです。
だから悲観しないで「大きな成長をする前にいるんだな」と捉えるようにすると、「スランプ」も楽しめるんじゃないかなぁと思うんです。
楽観的過ぎるかもしれませんけど、悩んで、「自分は駄目だ」なんて悲観するよりはいい。そんな気がするのです。
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