6.情報公開の重要性

 突然だが、自分は最近領料理に凝っている。と、いうのもなんとなくYouTubeを見ていたら料理チャンネルにぶち当たり、それが興味深かったという感じだ。


 自分は基本的に料理をしてこなかった。出来ない、というわけではない。細かな技術はないが、ある程度のことなら出来るくらいの知識がなかったわけではない。ただ、面倒なのだ。ぶっちゃけどこから手を付けていいのか。レシピなんて世の中には腐るほど転がっているが、それを見てもどうしても手を付ける気にならなかった。理由は二つある。


 一つは「やっぱりアマチュアの域を抜けない」ように見えたからだ。それは盛り付けなど様々な理由があると思う。ただ、どうしても「やっぱりアマチュアが頑張って作った感」が抜けないように見えたのだ。手間暇をかけて作って、プロに劣るのなら、わざわざやるまでもないかな。そんな考えが浮かんでいたのだ。


 二つ目は「そもそも材料が一般的じゃない」。これはものにもよる。ただ、割かし買ってこないといけないものが多く。それだったらまあいいかなという感じに落ち着いてしまうというのがもう一つの理由だった。


 とまあ、そんな理由があって手を付けていなかったのだが、どちらもクリアするように見える動画があったので試してみて、興味を持ったというのが今回の下りだ。ぶっちゃけここは本題でも何でもないので、詳しくはURLを貼っておくので確認してほしい。


 そんな経緯を経てふと思ったのだ。情報を公開していくことって大事だな、と。


 少し視点を変えると、自分は野球も好きである。見るほうも(最近はあまり見ていないが)、やる方も手を出しているという感じだが、この特にやる方においてもYouTubeというのは役に立つ。


 「この選手のフォームが気になるな」と思った場合、よほどマイナーでなければ検索をかければ引っ掛かる。また経験者によるアドバイス動画や、場合によってはプロが直接指導している動画も引っ掛かるなんていうことは珍しくない。こういったことは一昔前ならば絶対にありえなかったことだ。


 ただ、自分はこれを「良い時代」と表現するのには違和感がある。


 「良い時代」なのではない。「そうしなければいけない時代」なのではないかと思う。


 料理の話に戻ろう。もし自分が動画に出会っていなければ、料理に凝るなどということはありえなかった。動画を出すような人間からしてみれば「テクニック」や「レシピ」はアドバンテージであり、広く無料で教えてしまえばそれだけ不利になるようにも見えるかもしれない。


 しかし、そうやって知らせていくことで、「そこにいいものがある」ということを知ってもらうことが出来る。レシピ本を買ってもらえるかもしれないし、仕事のオファーが来るかもしれない。多くの人に「良いものがある」と知ってもらえることはそれくらい重要なことなのだ。


 そして、これは一つのジャンル内でも同じことが言える。もし野球が動画を活用せず、技術を知りたくてもなかなか知ることが出来ず、草野球や少年野球をやろうとしてもなかなかその機会がなかったとする。


 すると、フラットな立場にいる人間はそこから離れていくのだ。今、他にも情報を公開しているジャンルは山ほどある。時間は有限だ。早い話が「情報をどんどん公開していかないと廃れる」のだ。そうならないように情報はどんどん出していくべきなのだ。


 これはもちろん、作品間にも言える。本を売って稼ぐ。それを買わないと作品はほとんど読むことが出来ない。その売り方が時代に即したものではないように思えてならない。



【参考資料】

・料理研究家リュウジのバズレシピ(URL: https://www.youtube.com/c/%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%82%A6%E3%82%B8%E3%81%AE%E3%83%90%E3%82%BA%E3%83%AC%E3%82%B7%E3%83%94/about

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