第6話 時計
時計を、見間違えてしまう。
17時半を16時半と見間違えて退社し損ね、保育園のお迎えに遅れたり。
16時半を17時半と見間違えていたと気付き、「あと一時間もある!」となんだか得した気分になったり。
先日も時計を一時間見間違え、仕事の大事な約束の時間を間違えてしまった。
相手に申し訳ないことこの上ない。
自己嫌悪も半端ない。
その話を人にしたら、「デジタル時計買いなよ」とアドバイスをもらった。
成る程、と思ったものの、買い物に行く度、買い忘れる。
買い忘れるからリストを作って買い物に行くのだが、毎回そのリストに書き忘れる。
今日こそ買おうと、忘れないようにこれを書いている。
今日こそ忘れませんように。
お店で見つけられますように。
職場に持っていくのを忘れませんように。
カバンに入れっぱなしになりませんように。
一つずつ、がんばれ、がんばれ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます