第92話 SNSのあれこれ

 私の仕事には盆も正月もない。

 それどころか連休さえない。


 コロナ騒ぎで夏休みが短縮されているという話ですが、それでも虫捕り網を持って楽しそうに駆けていく近所の子供たちを見ていると、「あの年頃の自分は、こんな大人になるなんて思いもよらなかっただろうな」と悲しい気分になります。


 というか、網の使い方がなっとらんぞ。私にやらせろ、私に。


 私は市内に住んでいるせいか、聞こえてくるのはクマゼミの声ばかり。地元ではアブラゼミばっかりで、クマゼミなんか捕まえた日には友達と大はしゃぎしていたものですが、今ではアブラゼミのほうが珍しく感じます。


 逆に、職場は市外の山の近くなので、土地柄的に涼しいのかヒグラシがよく鳴いています。地域差があってなかなか面白い。


 ……違う。セミの話がしたいんじゃない。

 ちゃんと生きてますよ、という生存報告。


 職場で急に一人辞めてから数ヶ月。

 どうにかこうにか現状戦力でやりくりし、補充した新人の教育もだいたい終わって一息つけると思ったら異動と昇進の話がきて、どうやって断ろうか頭を悩ませている私。


 昇進とかしたくねぇー。

 ますます時間がなくなるじゃないか。そうでなくても忙しいのに。私の今の楽しみが週刊少年ジャンプとジャンプ+とウルトラマン80の再放送だけになってるんだぞ、わかってるのかそのへん(結構余裕があるのでは?ボブは訝しんだ)。


 え? 今回はSNSの話じゃないのかって?

 ああ、そうだった。

 最近、仕事は忙しいわ、暑いわ、コロナで外に出にくいわで(もともと引きこもりだけど)、何かと通販に頼りっぱなしな生活が続いております。

 

 休みがないぶん、お金だけはあるものですから、経済を回そうと思ってポチポチーっとしていたら、気づいたらコレクションがたくさん増えまして(諭吉はたくさん減りましたが)。


 しかし、コレクションというものはその価値がわかってくれる理解者あってのもの。自慢したくても、友人とも気軽に会えないご時世。だから、何か発信できるツールが欲しいと思って、友人のすすめでSNSを始めたんですが……なに、現代人。こんな情報過多な世界で生きてるの?


 私自身、あまりSNSが好きではありません。じっくり考えて文章を書くことが基本の私には、その時の気分を何気なくつぶやくというのは体感的にとても速く感じる。


 私が嗜んでいるカードゲームでも、近年のネットの発達で、新しいセットが出てもすぐに環境最適解が発見、周知され、昔とは比べ物にならないほどメタゲームが加速したのだとか。まさに情報化社会。


 もともと出したもの勝ちの創作界隈ですが、誰でも情報を発信できる現代では、一昔前のようにアイディアを温めておくという守りの姿勢だとどんどん先を越されてしまう。面白いと思ったら即座に動き出さなければ、膨大な情報に押し潰されてしまう。


 時代は変わったなと思いますが、それに適応してみせるのが人間というもの。苦手意識は今でも変わりませんが、ちょっくらSNSを嗜んでいきたいと思います。


 そして、連載が停まってはや二ヶ月。

 エタるつもりはありませんが、もうちょい色んなことがしたいのです。カエル食ったりな。

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