第44話 設定ミスのあれこれ
皆さまは、作品の設定ミスを発見した時どうしますか。
見て見ぬふりをしますか。
それとも、可能な限り修正を加えますか。
そもそも書き直しますか。
先日、エッセイにて過去の作品の文字数について言及する時、確認のためにハードディスクの文章系フォルダを漁っていたら発見しました。
エインセル・サーガ時系列年表……!
最終更新日、2011年……!
ああ、あったあった! こんなん作ってたなぁ!
当時は(今もそうですが)シェアード・ワールドの創造を目標にしていたこともあって、最終的には各作品の重要人物たちが一堂に会するという夢の展開を想定しておりましたが、その時点でのキャラクターの年齢とかが把握し辛かったので、一覧にしたのでした。
こんな資料を作ったことなどついこの間まで忘れていたので、カクヨム掲載作品分では見事に踏襲されてないのですが!
まあ、カクヨムで書き始めてから新たに生まれた設定とかあるし、資料としては古いと言えば古いのですが……また編纂しなおすのかぁ……。わかっていたこととはいえ、一つの大きな世界を作ろうとするのは大変ですね。
読み返して思うのが、かつての私は詰め込み過ぎ。
目指したものがSFファンタジーとはいえ、「宇宙開闢編」とかどうやって現行の文体でやれっていうのか。というか、誰もSFだなんて思ってないよ、きっと。
私だってファンタジーとして割り切って書いているし。第一、どこをどうやったら作中でビッグ・クランチとか説明できると思ったの? ヒルベルト空間に封印とか馬鹿なの? 死ぬの?
人間の意志や知性が、この宇宙にとってどんな意味を持つのか。
ただの素粒子の揺らぎなのか。エネルギーの流転に過ぎないのか。それとも――みたいなことをファンタジー視点でやろうとしたのが間違いなんじゃないんですかねぇ……(今更)
異世界の現地人の理解を超える要素を、易々と出してはならないという戒めとして受け取ってください。
とはいえ、現在の私の中でもその設定は生きており、SF要素はまったく消え去ったわけではありません。わかるようには書いていませんが。
核心に迫る物語をいつ書くかわかりませんし、書いても相当先のことになると思うので今のうちに軽く触れておきますが、作中の文明に登場する幾つかの概念は外宇宙から持ち込まれたものだったりするのです。ぱんつとかな。通常の異世界の文明レベルを超えるようなものを意図的に出しています。
それはどういうことかと言えば、王国文明を支えている「国家賢人」という存在を際立たせたいため。
そう。つまり、彼女たちは――と書くと、ちょっとSFっぽいかしら?
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