第45話 エピソードタイトルのあれこれ(2)
現在連載中の「少女剣聖伝」の各話にエピソードタイトルをつけました。
せっかくつけるので遊び心を働かせてもよかったのですが、27話分のネタが思い浮かばなかったので、結局、ストレートなものに。
エピソードタイトルをつけながら軽く読み返していたのですが。
壱の太刀でローザリッタがリリアムと出会い、弐の太刀で初めての友達ができて、参の太刀で(他人事ではあるものの)友情の儚さを知る……と、それぞれ前回の章を汲み取った展開になっていますね。
おお……章を追うごとにローザリッタの変化を描けている。ような気がする。
ローザリッタとリリアムの関係性は意図して描いた部分もありますが、おおよそ半分は無意識。特に参の太刀に至ってはライヴ執筆だったので、裏テーマだとか考えている余裕などありません。
そもそも参の太刀は、〇〇〇(念のため伏字)が敵役に決定する以前は、シニスとデストラの師が黒幕だったり、第三の指南役候補がいたりと、ボスの設定からしてコロコロ変わっていましたし。
いい機会なので、ちょっとだけ没ネタを語りましょうか。
師範黒幕案。
指南役候補としてシニス、デストラは変わらず登場しますが、道場破りがメインの話になります。
ローザリッタと剣を交え、力量を讃え合った両名が闇討ちされるのですが、その犯人は道場師範で、引退するとか言いながら、有能な門弟を潰すのが好きな狂人という設定でした。
流派は違えど、ローザリッタもまた才能ある剣士なのでターゲットにされる……のですが、リリアムがいなくても成立する話になってしまうので、却下されました。
第三の指南候補案。
シニス、デストラに加えて第三の指南役候補が登場します。
とはいえ、力量は三人中の三番目で、周囲からもあまり期待されていない地味な剣士でした。
この案では他方で人気なファムが看板娘ではなく、師範の娘として登場し、指南役として有望視されているシニスかデストラ、いずれかと結婚する運命にありました。ファムはその運命を悲嘆しており、彼女の心を救いたいと考えた第三候補により闇討ち事件が起こってしまいます。
ビターな話で個人的に好きだったのですが、バニーガールを書けなくなるという理由で却下されました。
一連の流れを考えると、あの内容で正解だったのかもしれません。結果オーライというやつでしょうか。
となると、次の展開としては「友情を確かめる」か?
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