第20話 ーについてのあれこれ

 なんじゃ、このけったいなタイトルは。

 意味が解る人、いないんじゃなかろうか。


 キーボードの表記的に難しいのだが、これは長音符。

 長音記号とか伸ばし棒とか言ったりするだろうか。要は言葉の音と音を伸ばすための記号。「ローザリッタ」を「ろおざりった」と発音するように。


 設定資料集でも書いたが、私なりの異世界モノを書く上での縛りで、外来語やカタカナ語を安易に使わないようにしている(おかげで読者は非常に読みにくい思いをされていると思われる)。


 その延長というのもなんだが、私は長音符をあまり使わない。

 長音符自体は使うのだが、正確にはこれがお尻にくる単語はあまり使わない。

 例えば、ファンタジーだとかミリタリーだとかアンソロジーだとか。


 こういうエッセイや特にこだわりのない文章では躊躇なく使うが、カタカナ語を排しているエインセル・サーガの小説群では一度もないんじゃなかろうか。わからない。うっかり使っていたら、それは申し訳ない(何に対して?)


 率直な理由としては、長音符がお尻に来る単語が行の最後の方にくると、次の行の頭が「ー」で始まってしまうことがあって、それが自分で読んでいてどうにも気持ち悪く感じるからだ。

 なので、どうしても使わざるを得ない時はファンタジィだとかミリタリィみたいな感じで母音を小文字化したりして誤魔化している。いや、ちっちゃい「ィ」が行頭にくるのも気持ち悪いけれども。


 前回、私は私自身を面白いやつと自画自賛したが、これは気持ち悪いな。

 もちろん、絶対それじゃなきゃヤだ!ってわけでもないので、案外破っているところもあるかもしれないが、そういう執筆時のこだわりがあるという話。


 このエッセイもどきで最も価値のないテーマである。

 私は朝っぱらから一体何を書いているのか……。

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