第16話 執筆状況のあれこれ(3)

 停滞中の三章について、少しだけ光明が見えました。


 馴染みの店で友人Iと良質な酒(シーバスリーガルの18年。美味しかった……)を味わい、いい気持ちのまま二人で爆睡した後、朝食がてらファミレスでネタ出しをしていたら、ふらりとアイディアが降ってきました。


 創造性の4Bというのは本当なのかもしれない。

(アイディアが浮かびやすい場所の頭文字。Bar、Bath、Bus、Bedのこと)


 ……これならいける。

 旧三章のテーマも踏襲しつつ、リリアムがいても不自然ではない。もちろん、あくまで閃いただけなのでシェイプアップは必要でしょうが、それでも完全に手詰まりだった先日を思えば進歩だと思います。


 あと、話し相手がいたことも大きいです。


 私の脳内は、情報が未整理のままとにかく保管されている状態。

 物が散乱した部屋と同じで、自分ではどこに何があるか把握しているので「〇〇取って」と言われればすぐに探し出せるんですが、他の人では絶対見つけられない。そんな感じの脳みそ。


 なので、人に話すという工程を経ることで(さも、友人を招くために部屋を掃除して、片付けるように)、自分の中で混沌としていた情報の羅列が「物語のカタチ(誰にでも伝わる形態)」を得ます。


 それどころか、誰かに話すことではじめて「あ、これってこういう話なんだ」と自分でようやく気づくこともしばしば。どうなっているんだ、私の脳みそ。


 そんな私なので、執筆をするにあたって誰かに作品のアイディアを話すという行為は不可欠だったりします。商業的物書きですらないアマチュアの戯言を黙って聞いてくれる友人たちには感謝しかありません。


 もちろん、いつまでたってもそれではいけないので、自分で考え、自分で決められる人間にならなきゃなと思います。


 皆さんは誰かに執筆の相談をしますか?

 それとも、一から十まで自分で考え、決めていますか?

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