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 嫌に具体的だった。俺は即座に否定したが、その質問は二重に繰り返された。危うくリボルバーに手を伸ばしたくなる。だが、やがて、二人はこれ以上の探りを止め大人しく帰っていく。艦橋の扉が閉まり、二人が遠かったんだろうシオンが話しかけてくる。


「今の二人の様子は正常ではありません。脈拍が通常値の十二%程度高く、また口調も些か高圧的でした」


「そうだな。今のは詰問だ。質問じゃあないな」


「不穏分子を乗船させておくのですか? 四名を纏めて太陽に射出することも可能ですがいかがでしょう?」


「まだ、いい」


「了解しました。進路は惑星アクーでよろしいでしょうか?」


 俺は黙って艦橋の椅子に座り、無限に広がる宇宙とウン百億年前の輝き達を眺めた。これから大きなことが待っているんだろう。俺は眼前のホログラフを操作し惑星アクーを選択する。




 ワイルドリッチを探さなくちゃいけない。さもなきゃ、俺は俺の船で俺を殺そうとするかもしれない戦隊に多分殺されることになる。そうでなくてもATGと敵対する訳にはいかないんだ。記録はここまでで……


 ああ、そうだ。こいつは先に言うべきことだった。ええ、俺は荒久佐 大河。銀河を隅々まで巡り調和を保つ組織、スーパーレンジャーズ、もとい、エフェクションズシンキング調査顧問兼、ゼネラルミートパイ社理事兼、探偵だ。つまり、……探偵だ。調査記録一、以上。

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