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「あなた、何か急ぎの用事でもあるの?」
ズワイはすうっと目を細めた。諸々の疑いはまだ晴れちゃいない。俺を外には出したくない意図が見え見えだった。俺は素知らぬ顔で
「別に。ただ、自分の船はさっさと直したいんだよ」
「リベリジャーを捨ててまで?」
俺は頷いてここで何か言おうもんなら暴れる気満々だったが。腰のデジリボルバーの近くに手を置いて準備はしたが、奴は「そう。だったらいいけれど」とあっさり引き下がる。だが、
「でも、もし何処かへ行こうっていうのなら、残念だけどその出向許可証はもう使えないわよ。なんせ許可者は……」
釘を打ち付けてきたから、差しきる前にその手を遮ってやった。
「いや、前艦長の押印は例え前であろうが艦長の押印には代わりない。使える」
行かせたいのは山々だけどね……。頭の固い女め。そんなに俺に外に出したくはないらしい。だが、艦長業務のあれやこれを任せられるのはごめんだったし、やっぱりここにいたくはなかった。まだ何事かを言うズワイ暫定艦長に対し「知ったことかよ」と吐き捨てて背を向け、さっさとこの場を去ろうと考えた。俺の船はまだ修理中だが大急ぎでエンジン周りだけ付け替えれば飛べることは飛べる。細かい修理はこれから行く惑星アクーでやればいい。なに、たったの六十七光年先だ。ワープジャンプはたったの三回。
考えて、俺が自動ドアの前まで来た時だ。コントの始まり、ウィーン。
「「あ」」
どこかで見た戦隊ピンクがタイミングよく(、、、、、、、)お邪魔しやがった。
続く
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