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 よく言えた。お礼に鉛玉をプレゼントしておいた。正直このまま宇宙空間に投げ出してやりたいところだが。「シンジケート・マドゥーム」。今となっちゃ伝説だ。こいつは……ヒラの宿敵だった組織の名前だ。ヒラが若く力強かった頃、ノラに現れた最初のノラ外シンジケートだ。まだレンジャーがなかった頃、つまり、ヒラしかいなかった時代に彼は単身でこの組織を壊滅させている。はずだった。ヒラは自分がかつて潰した組織に殺された。勝ち取った平和に再び同じ闇が覆ったのだ。


 歯噛みをする思いだが、今は先を急ぐ。俺はマドゥームを念頭に、殺した二人が所持していたデータパッドを持って先を急いだ。三番ドックへはなんの問題もなく着いた。どこかで大規模な反乱が起こっているおかげだろう。だが、三番ドッグに着いた瞬間、俺は身を屈め、物陰に隠れることになる。



 ドッグには無数のマドゥーム兵が屯ろしていた。



                                  続く

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