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俺を牢屋に押し込めた奴が言う。「じゃ誰が殺したと思ってるんだ?」
「君が『アンリミテッド』を使うほどの相手」
「は! やっとだ。俺が倒れた時、泥の塊があったんだ。それだよ。土でできた人形。ゴーレム、マッドオートマタ。横文字で呼ぶのが嫌なんで、土人形。堤人形じゃない」
ヒラは頷き、「てっきり」と言う言葉を口にした。奴は俺がATGになる以前を知ってる数少ない内の一人だ。ワイルドリッチ。やっとまたこの単語が出てきた。俺がその単語を呟くとヒラはまた頷き、レッドを胴チョンパにしたのはあいつだということを認めた。
「じゃあ、あんたがやることはわかるよな?」俺が言うとヒラは口の端を上げて言った。
「今夜十時から五分間だけ君の牢は解放される」
「あっあ〜、後ろの二人が聞いてるぞ。いいのか?」すると、ヒラは完璧に笑顔を作った。
「彼らはロボットだ。以前は人間に任せていたんだが間者が変装してることもあってね。彼らは良い。文句もないし、私に犬の様に忠実だ」
言ってヒラは去る。当然グレーな二人もついていくわけだが、後ろの二人はロボットの割に癖のある歩き方だった。
ガニ股で肩を揺らしながら歩くロボットっているのか?
続く
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