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さて監獄には鉄格子があってしかるべきだが、ここは鉄の棒なんざ簡単に曲げられる連中の集まりだ。だからここには鉄格子なんかなかったし、部屋は開けっ広げになっていた。が、この部屋から出ようとすれば、ゾンビ映画さながらに細かな肉片へと変わり果ててしまう。その理由は人間の視認波長域外のレーザー、いわば「見えない光線」に部屋が仕切られているからだ。つまり、有機生命体はこの部屋から何人たりとも出ることはできないというわけだな。クソッタレ。しかも他には出口になるような穴は無い。唯一あるのはトイレ用の小さな下水管だけだった。
で、俺は即行動を起こさずに考えた。二週間ほど、扉の開いた牢獄の中でな。
そして、何が思いついたと思う?
続く
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