1-3
リッチってえのは、知ってるだろうが念のために。簡単に言えば不老不死化した魔法使いのことだ。魔法使いがまず厄介な存在なんだが、そいつが不死化するんだ。これ以上迷惑なことはない。どこを撃とうが奴が倒れることはないわけだ。おまけにあいつは土人形を作るのが大得意な野郎で俺から逃げる際には必ず作って逃げちまってた。俺が奴を追い、戦って、あいつが土人形を作って逃げる。俺は土人形を倒す羽目になる。そういう関係だった。で、あいつは逃げる最中にチョクチョクこのシンジケート達と邂逅していた。つまり、奴はこの三組織を纏める手伝いを間接的にやっていたんだ。恐らく無意識だろうがな。奴は俺か、誰かを困らせる愉快なクソ野郎だった。で、三組織は一つになったわけだが、ここでびっくりしたのはレンジャーもまた一つになったことだ。これが驚いたことに俺が奴を追っていたおかげでレンジャー同士の繋がりができていたことだった。つまり、奴はレンジャーにもちょっかいをかけていたもんだからこっちも知らず知らずの内にレンジャーの橋渡し役になっていたらしい。で、戦いの行方といえば、こっちが勝った。
続く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます