十話

化け物がさ…


あの人を噛み…


ひきちぎるような…

その時ね…




あたしはさ…


頭狙ったんだ…



あの人をやっと逃がして…


ほっとなった時…


まだまだだね、狩人としてはさあ…









女の子がよ…


火竜の爪に串刺しだよ…


なんであそこでよ、男なんかかばうんだ?



死なせない…


そんな突っ込み方してよぉ。









ずっと…

好きだったよ…



明日になれば…


私…忘れるから…





さようなら…



うっ…うっ


ゴボ…ゴボゴブ…




思い出がね…


あなたが…



は…ゴボ…

離れないよ…



ゴボボボ…








あの子は…


最期に思いを遂げた。



少しだけ、彼女になった気分でね…

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