九話

途中からだけどな、見たよ。






化け物の頭を…

男が斬り…



若い女の子が足を狙う…



狩りの現場を見るのは初めてじゃねえからな。


俺もよ。




いつもの基本的なのは通用しねえよ。


化け物には。







男が噛まれ…

それでも斬る。



何か無理してる…


そんな戦いだったな。




仲間は二人やられ…



無茶な事してるその男に向かってよ、女の子は叫んでたな。








引いて!


死ぬよ!









ば~~か…


ちびっ子は黙ってろ~









え?

あたしを覚えてた?



違う違う…


今でもちびだしね…









あれから…

生きてたんだな~



助けたかいがあるぜ~








あたしはその一言で…



自分なんかね…


どうなってもいいと思ったんだ。




覚えてくれてた…



それだけで生きて来た意味があるよ…

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