五話

それからはのう。


親父が死ぬまで、豪華な食事が食えた。



たまに金まで置いてな。


まだガキだったわしは嬉しかったが…


親父は心苦しい思いだったろうなあ…



それは狩人になってわかる。



豪華な飯も金も…

全て師匠の命がかかってるんじゃからな。








感謝して頂け…








自分に言ってるかのように…


わしに毎日そう言ってたのう。



親父が逝った時。

師匠は、わしが一生暮らせる金を黙って置いてなあ…








金はいらない!


俺を弟子にしてくれ!







わしが腹を決めたのは…


13の暑い…

暑い夏じゃったな…

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