四話

坊主。


これ食え。







そう言ってな、すぐ帰って行った。


これが師匠との初めての出会いじゃ。



すげえ食い物どっさり置いてのう。

簡単には手に入らねえようなもんばかり…




なぜか、魚竜の肝が多かったよ。


親父にこの事をな、夜に話したんじゃ…


怪しいおじさんが来たって感じでのう…








あの野郎…


助けた恩義を律儀に…



はは。

あん時なあ、肝を食わしてやったんだよ。


それで自分も治ったから、あんたも治るって事か……



馬鹿だなあ。



もう…


何をしても無理なのによお…








親父は、いつになく嬉しそうに…


動かない体を見回しながらのう。


わしにそう話したよ…

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