九話

彼は…

他の狩人と全く違ってた。




初めはね。


蒼剣を少し斜めに構え、音を探るの。



そして…

突進をその構えでガードしてね。


近付いた時に斬る。



龍が潜ってる時も、音や場の雰囲気を探るのよ。



他の道具なんか、見えないから使う事も出来ないの。


そんな状況で…


あの最強の体力とスタミナと、剛力を誇る黒の双魔に…

あなた勝てる気する?


確か120年程は、角竜種を倒した狩人いなかったのよ?

無理よねえ。



あの時さ、お昼前だったのね。


今、次の日の朝よ。



その時には…

彼は耳もダメになってたわ。


咆喉を近くで聞き過ぎたのね。




その後の咆喉にはもう…

何も反応しなくなってた…

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