七話

龍は暴れに暴れ…



狩人と街の兵を含む、総勢1000人余りが犠牲になったんや。



ある者は潰され…

ある者は下敷に…

ある者はあの巨体の攻撃に合い、圧死する…


まるで群がってくる蚊を潰すかのようになあ。







また…

俺達みたいな奴が…





そうだな…

増えていくな…





私は…私は…






ちょっと辛そうな顔をして…


あいつは老山龍に向かって行ったんだ。


自分の幸せをよ…

やっと掴みかけた幸せを犠牲にして…


守る価値があるのか?




誰にも助けてもらった事のない人生。


ガキの頃から…

生きるか死ぬか…


そんな生活だったのに…


助けてもらった記憶のない奴らをお前らは、わざわざ助けるか?


あいつだけじゃない。


俺も奴も。




めんどくせえ話だろう?

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