第129話 兔人族はスサンダより酷かった

凍り漬の村に転移させた兔人族は、一応戦意は修まったようじゃ。

これ程の実力差を見せ付けられ、尚も戦おうとするバカ者では無いのは助かる。


「この村の代表者は誰だ?」


返事が無い。


「我らは強い!小細工で侵略する弱き者には従わん!!」

「ではお前、わしと殴り合いするか?デカイだけの弱者君」

「言わせて置けば、小娘め!!股を広げ拳を捩じ込んでやる!!」


試合開始も無く、突然襲い掛かった一際デカイ3.5メートルはある兔人、わしは避けず全力ぶち噛まし、デカイ兔人の腹をぶち抜き通り過ぎた。

わしが通った腹から、血を噴き出しながら、転げ回って苦しんで居る兔人の頭を踏み砕き、息の根を止めた。


「次に死にたい奴、掛かってこい」

「酋長に勝利する強者には逆らわんが、人には従わん」


と言いながら、10頭程ジワジワ寄って来る。

わしは油断せず、眺めておった。


10頭が一斉に襲い掛かって来た。

わしは兔人達の頭上に転移して、1頭の頭を蹴り砕く。

ヒミコの言う通り、兔人族はどうしようもない、恩情掛ける必要の無い、わしの世界に不必要な者達じゃ。


有余が無いのに、面倒な奴等じゃ。

「ヒミコ!タマモ!保志!兔人族を絶滅させるぞ!!」

「「「はい!!」」」

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