第127話 最後の亜大陸へ

茨城の大雑把さのせいで、イバラギ大陸の住民は、茨城達妖怪や物の化達を、他の大陸から来た特種な種族と思っていた。

茨城が今更何を言っても、マンバを神と理解しなかったのは、最初がまずかったためである。


それに対しタマモの南大陸制覇は、最初から魔神タマモと名乗り征服していった。

従ってマンバ神も、魔神タマモの主として、疑う事無く住民に受け入れられた。


1万人の観客と100人の署員達の前から、大勢の眷族を引き連れ、一瞬で消えたマンバを目の当たりにし、改めて神と全員が信じる事となった。





転移の途中、マンバは又々異変を感じ、猶予が全く無くなったのを理解した。

(確認して居らん、最後の亜大陸探索まで神覚化持つか?)

少し焦るマンバだった。



アズキ洗い達とカッパ達、8人を連れて来たつもりが、九尾や分福大入道達、30人の妖怪物の化を見て、何で今更着いて来たか、マンバは不思議に思った。


「そうか!茨城達、ベラやリカ保志達には会うて居るが、ベラやリカの王国には来ておらんかったな」


「はい!マンバ神様!イバラギ大陸の住民は、南極大陸以外の大陸には行く機会が無かったもので、この機会に他の大陸との交流をはかりたいと思いまして」


「交流は大切じゃ!今転移が出来るのは、茨城と大入道だけか···ここにおる全員に転移を授けよう!」


自分が居なく成れば、纏まりが希薄になり、遠い生来大陸間で争いが起きるかも知れない、ヒミコとタマモの負担を、少しでも軽くしようと考え、転移を眷族全員に授けることにした。



引きこもりの雪女達と違い、茨城達は一寸達と日本で交流が有った。

「後は法師、保志ホシ、任せた」

「マンバ様は、ゆっくりされないのですか?」


「わしは、ヒミコ、タマモと最後の亜大陸探索に行く」

「マンバ様、私も連れてって!!ヒミコちゃんお願い!」

保志ホシか、しょうが無いのう」


マンバ達4人は、ベラリカ亜大陸の南西に位置する、ベラリカ亜大陸より一回り大きい、最後の亜大陸に転移した。

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