第126話 マンバの変化
100人の元署員達は、己に起こった事を確り理解しておる。
一部始終を目の当たりにした、観客1万人はもっと如実に理解した。
イバラギ王が、マンバ神様と崇めている事は、大袈裟でも思い込みでも無く、真に目の前の幼女は神の力を行使できる存在である事を。
「「あっ!!マンバ神!!!」」
ヒミコとタマモが同時に叫んだ。
茨城も、遅れて叫びそうになった。
マンバが輝き、一瞬消えかけて、何も無かった様に光が消え、ぶれた身体は元通りに存在感のみ増して、目の前にいた。
わしは、何か聞きたそうなヒミコ達に
「有余がのうなったようじゃ、アズキ達を安住の地に送り届けるのを急ぐぞ!!話はその後じゃ!!」
「「「は···はい」」」
「マンバ神様、私はキュウビ区に行き、家族と共に住みます」
ベトベト親子4人が、珍しく笑顔でおる。
(ベトベトの笑顔は初めて見るのう)
「ベトベト、良かったな!健やかに暮らせ」
「はい!!有り難う御座いました」
「祝いに、飛行と架空袋、それに氷雨を授ける」
わしが神術を授け、ベトベトが飛び氷雨を使う所を、見た観客から驚きの声が漏れた。
その途端、また一瞬消えかけたが、今度は誰にも気付かれんかった。
(これは冗談抜き···本式に神覚化現象か?)
「ヒミコ!タマモ!アズキ達を連れて、ベラリカ大陸に跳ぶぞ」
「「「はい!!!」」」
一人返事が多いような?
転移寸前大勢に掴まれたような?
ベラリカ大陸の、一寸豆コロ村に転移して、確認するとアズキ達は勿論、茨城を始め妖怪物の化全員、ベトベト家族4人までも転移しておった。
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