第124話 呆れる茨城

「成る程、姐様が怒るのはごもっとも

貴様ら!!あの後確り言い聞かせたな!!!

貴様らの頭は飾りか!!考えるのを止めたバカ者しか居らんのか!!!

儂はマンバ神様の、配下それも下っぱ!!配下にして頂いておる立場

お前達がその様な態度を取るなら、儂自らの手でこの国を滅ぼす!!」


署員達は、黙って聞いておれば、イバラギ王の怒りは収まるとおもって居るようだ。


「マンバ神様の長男背の目様が、精霊大陸にセノメ王国を建国され100年豊かに栄えておった、所がマンバ神様にお前らの様な態度を取る国民に腹を立てた背の目様が、国王をやめセノメ王国を名乗る事を禁じた結果、僅か数日で100年栄えた国が滅んだ!!


儂は国王を止めて、マンバ神様に着いて行く!!貴様らは後悔しながら滅べ!!!」


署員達は、それでも楽観視し、軽く受け取っていた。



「マンバ神様がいらっしゃっておるそうな」

九尾と分福、のっぺらとベトベト、大入道が飛んで来た。


「「マンバ神様ぁ~」」

青ノッポ赤ノッポと20人の鬼達が飛んで来た。


「皆、良い所に来た!儂は国王をやめて、イバラギ王国の名も禁じてマンバ神様とこの大陸を離れる!!お前達も着いて参れ!!!」


「「「「「茨城童子様?どうなされた?」」」」」


理由を知った九尾達は。

「茨城童子様!バカ者署員達を首にし、入れ替えれば済む事では?」


「おっ·····そ?そうじゃな、そうするか·····

と、言う訳で、お前ら全員解雇する!!今日中に荷物をまとめ、署から出て行け!!」


「イバラギ王!!そんな小娘の為に、なぜ我々が解雇されなければならないの·····」

怒りの茨城は、なおもふざけた言い訳をする署員の首を引きちぎった。


「「「わっ?」」」

あまりの怒りに、髭面大男の変身が溶けて、茨城本体妖艶美女になった、目の前で起こった変化に戸惑う署員達。

「我が主、マンバ神様を侮辱する者は、生かして置かん!!!」


茨城の怒りに、蜘蛛の子を散らす様に、署員達は我先に逃げ出した。



騒ぎが落ち着き、見詰め会っていたベトベト二人が、フワリ飛び付き抱き合って、輝きながら溶け合って、複雑に混ざり合っては分列を繰り返し、収まった時には二人の小さな分身が立っていた。


「謎の多いベトベトの子作り、しかも双子」

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