第111話 マンバ玉藻に出会う
「やっ山姥大王 様 じゃとぅ!!」
「プルッ ん?タマモ様?マンバ神様をご存じですか?」
「マンバ神とかは知らんが、山姥様は日本中妖怪全ての大王じゃ」
「あれっ?タマモ様も日本から来たの?僕も日本からの転生者だよ!名は後宮晴輝」
「晴輝?真知子には逢えたか?」
「へっ?」
(山姥がこの世界に来て居るのか!!ヤバイ!!我の天下にする予定が·····)
「[[スラッピ~~何処に居る~~]]」
風に乗せたマンバの大声が響き渡った。
「あっ!マンバ様が呼んでる!!
タマモ様、チョット失礼!!」
「落ち着きの無い奴じゃ!窓から飛び出して行きおった」
「「魔神タマモ様、山姥大王様がお出でになられた!!どうされます?」」
「コンキチ、コンキリ、どうしよう···取り合えず、歓迎するしか無いじゃろう?そうじゃ!!大王様の前では我を魔神と呼ぶな!!」
「魔神タマモ様?山姥大王様って、其ほど気を使わないとダメなのですか?」
「ハム!呉々も迂闊な事は話すで無いぞ!!丁寧にへり下れ!!良いな、出来れば名乗る位で話すな!!!」
「魔神タマモ様が、其ほど恐れる山姥様ってどんなの?」
「トミィ!大王様じゃ!!呼ぶなら山姥大王様じゃ!!もうお前達は口を瞑れ!!!」
「化け狐ども!!総勢でお迎えするぞ!!走れ!!!」
「間におうた!!」
玄関ホールに化け狐どもを整列させると同時に、スラッピが大勢案内して、入ってきおった。
「ゲッ!!ヒミコ様!盂羅様!チッコイのは?ホシか!!」
(ダメじゃ!このメンバーに逆らえるはずが無い!!)
「全員!!土下座!!!」
化け狐どもと我は、一斉に土下座した、遅れてハム達も土下座したのが目の端に見えた。
(ありゃ?スラッピが、我を、何じゃった?マンバ神じゃった、間違うはずじゃ、我とソックリの幼女が居る)
「ほうっ?ワシにソックリじゃな、魔神タマモ様とやらはお主か?」
「山姥大王様!!スラッピを、からこうただけで御座います!!
私めは、化け狐の玉藻で御座います!!覚えておいででしょうか?」
「玉藻!!キサマか!!儂達に従えとか寝惚けた事をほざいて居ったのう!!!」
「盂羅様?何かの間違いでは?」
「間違いなら良い!!大王様が居なくなった今、日本の妖怪を従えるとか、言っておった痩せ狐が何処かに居ったそうじゃが」
玉藻は冷や汗をダラダラ流しながら、平伏するだけだった。
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