第110話 玉藻とスラッピ

大陸制覇して、新大陸制覇を目指すか、南極大陸中央部極地の蛮族平定に向かうか、何れにするか迷う玉藻は、空を見上げた。


お供のケトシ、ハムハミトミの3人、化け狐のコンキチ、コンキリも釣られて見上げた。




「「「魔神タマモ様!何か飛んで来ます!!」」」

「ん?おうっ!!白い煙を出して[[お~~いっ]]」

風に乗せて呼び掛けてみた。

我らに気付いたようで、飛んで居った者が降りてきた。


「おろっ?チッコイやつじゃな!!」

少し離れた所に降りてきた者は、我やハム達の胸位の身長じゃ。


「プルッあれっ?マンバ様?何でこんな所に居るの?」

「マンバ?我は魔神タマモ!!お主は?」


「マンバ様ぁ冗談を···あれケトシ!チャイ達と違う?魔神タマモ様?言われると耳と尻尾がある!!」


「落ち着け!!我とマンバとやらが似て居るのか?」

「プルッご、ご免なさい、ぼ僕のご主人にそっくりで、見間違えしました

僕スライムのスラッピ、今はピクシーに化けてます」


「ふむ?ピクシーに化けて居る?のか、他に何に化けれる?」

スラッピはバッタにコウモリ、ゴブリンにオークと順に化けて見せました。


「超高速で飛ぶし、多彩な変化!!スラッピとやら気に入った!我の配下に取り立てる!!」


「魔神タマモ様!折角のお誘い、有り難いですが僕はマンバ神様の眷族なので、お断りします」


「ん?マンバ神?我に似て居る、マンバとやらは神なのか?」


「怒らせると、恐ろしい神だよマンバ神は、2万の敵を焼き滅ぼした跡地はテクタイト、地面が溶けてガラスになり、装備や剣が溶けて方々でキラキラ光る、今でもそのまま遺跡化して残ってます」


(ん?我みたいな偽物で無く、荒ぶる神がこの地には居るのか!!詳しく聞いて対策せねば)


「スラッピ!我の城でマンバ神の話を聞かせてくれぬか?」

「プルッ?美味しい物食べさせてくれる?」

「おうっ!旨い物食わせてやるぞ!!」



玉藻の城に入り、食べた事の無い果物に夢中になったスラッピ。

マンバ達の心配を思いもせず、旨い物に釣られて呑気にマンバについて話初めた。


「マンバ神様は、元日本の妖怪、物の化達の大王山姥で·····」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る