第99話 茨城達の強化
「と言う所で、お前達に神術を授ける」
「神術?ですか?」
「そう言った方が、格好良いじゃろ!超強力妖術と思えば良い!!」
「はぁ」
「茨城は鬼火に電撃、それに鎌鼬が使えたのぅ、新に氷雨と架空袋を授ける!!」
「はい!!」
片膝を突いた、茨城の頭に手をかざし、念を凝らし神術を送った。
「わしの真似をすれば神術が使えるぞ!!」
「はい!!!」
「空気中にある水分を集めるぞ!!」
掌に水が貯まった。
素直な茨城は、即座に両手一杯水を出した。
「よし!!真冬に凍った氷を思い出して、その水を氷に変えてみよ!!!」
わしが凍らせたのを見て、茨城も真似て凍らせた。
「氷雨は繰り返し使う事で、威力が強力になって行くぞ!!!」
素直過ぎる茨城は、わしが言う通り真似て、架空袋も習得した。
確か九尾は変化と狐火と言うか、鬼火が強力じゃった。
分福は変化と治療が出来る。
ベトベトは魅了に変化、のっぺらは変化と身体強化じゃった。
それから、大入道は怪力に転移が使えた。
5人全員に鎌鼬と応用の飛行、それに架空袋を授けた。
「「「「「大王様!有り難う御座いました!!!」」」」」
飛べるようになり、皆喜んで居る。
ここは「キュウビ区」じゃそうで、イバラギ王都を挟んで反対側に「ノッポ区」が有り、そこを20人の鬼達が統治して居るそうじゃ。
わしとヒミコ茨城は、青ノッポ達に会いに行く事にした。
九尾達も、鬼達に自慢すると言って着いて来る事になった。
茨城と同じで、飛ぶ事がうれしい様で、物の化達は飛びながら、はしゃいで居る。
フラフラ飛んで、見ておれん危険じゃ!!
「飛ぶ事に馴れて居らんと、見た方向にフラフラ飛んで行くぞ!!前を向いて飛べ!!!」
「「「「「う~っす!!」」」」」
「初飛行にしては、皆良く頑張った!」
一応誉めてやったが、フラフラ飛行じゃから、時間が掛かった。
3時間程かかり、ノッポ区に着いたのは夕方になってしもうた。
見張りをして居った鬼が、空から降りて来た事に驚いて警報を鳴らした。
鬼達が集まって来たが、茨城と物の化達に気付き、ほっとした様子で。
「茨城様?火の玉で無く素で飛んで来たのですか?·····わっ!!大王様!!!それにヒミコ様!!!」
「青ノッポ久しいのぅ!息災であったか」
「大王様も、この世界に居られたのですか!!あっ元気ハツラツでっす!!」
「青ノッポ赤ノッポ、鬼ども、大王様がお前達に神術を授けて下さるそうだ!!」
鬼火に氷雨鎌鼬を全員に授けた。
その夜、鬼達との大宴会が執り行われた。
山姥大王との再会、それに神術を授けて貰い、喜びに沸き立つ鬼達だった。
一方未調査の南極大陸では、原住民を隷属、逆らう者を蹂躙し尽くし、南極大陸を支配した転移者が居た。
凶悪無比な転移者は、隷属配下を鍛え、しごきに絶え生き残った精鋭を引き連れ、他の大陸侵略を計画して居た。
「山姥大王が居ないこの世界、グフッグフフ我の天下ぞ!!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます