第95話 次の島々

最大の島の村長が同行すると、話が早く纏まること。


イビキの恨み、神罰を落としてやろうと思ったが、ぐっとこらえテンテ村長に鎌鼬を教え、飛行出来る様にしてやった。


小舟では有るが、島々を往き来し、住民が交流して居るようじゃ。


面識が有るテンテ村長が、飛来した。

目の当たりにした、島々の住民は、皆テンテに事情を問い詰めた。


空を飛ぶと言う事は、凄いインパクトの有る事で、マンバ神様の統治下を受け入れただけで、神術を授けて貰えた。

テンテは何処でも誰にでも、単純明解な説明しかせん。

テンテの単純明解な説明で、行く先々の島々が説得も無く、統治下に喜んで入って来る。


期待を裏切らん様、各島一人限定、村長、代表者、顔役に飛行術を授けてやった。


島々をたどり、北上して行く。


暫く飛ぶと、見た事のある大陸に行き当たった。

「マンバちゃん!お帰り!!」

あれ程長時間無理して、やっとたどり着いた南大陸は、神の大陸の真南に位置して居った。

クロノを南に降ると、直じゃと僅か1時間程で南大陸に着く。

折角小助に会えたのじゃから、蔑ろにしてきた償いで、鎌鼬、飛行に氷雨、鬼火、架空袋を授けてやった。


わしが、授けたいと思うと、神術を授けることが、簡単に出来る様になった。

ダメ親父に、ダメママにも、神術何が使いたいか聞くと。

「「飛びたい!!!」」

との事じゃ。


飛べるようになった、親父にお袋、小助よりもはしゃいで飛んで居った。




神の大陸に精霊大陸、ベラリカ亜大陸に南大陸·····。

「ヒミコ、もしかしたら世界を統一し終わったかも知れん」

「マンバ様!見逃して居る大陸が、他にも有りそうだよ!!」


ステルス隊は、転移で豆コロ村に帰って行った。

ホシだけは、わしの所に居る。

ヒミコとホシを連れ、未知の大陸探しに行く事にした。


未知の大陸が、有るとすれば南大陸を西に遥か、南半球の反対側にあるかも知れん。


ヒミコと高く高く上空に昇って行く。

ホシはわしの懐じゃ。

風を纏って居るので、呼吸には差し支え無いが、世界が丸く球に見えて来た。

高速で飛んで居るはずが、移動した実感が無い、転移で移動せんと、数日かかりそうじゃ。

「あれが、神の大陸と南大陸じゃな·····クルリ回って精霊大陸に?あれ?精霊大陸の遥か南に巨大な大陸が見える」

「あれは、南極も含む大きな大陸だね!」


「ベラリカ亜大陸の南と南西に同じ位の亜大陸が有るよ!!」

「世界統一なんて、まだまだ先の事じゃな」

「マンバ様何れから、探索します?私はベラリカ亜大陸に似た亜大陸を探索したい!!」

「そうじゃな、ホシの望みの新亜大陸を二つ調査するか!!」

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