第五章 南極大陸

第94話 島をたどって行くと

イテツによると、有人の島が多数有るそうじゃ。

言われて最北端の岬に行くと、教えられた通り、大小の島々が見える。


南大陸は、奈緒と魔王軍に任せれば、わしより上手く統治してくれる。

背の目と0番隊は、東城に暫く滞在、様子を見て問題無ければ、精霊大陸に帰るそうじゃ。


わしは、ヒミコとステルス隊を連れて、島々の探索をする事にした。

近くに見えている大島ボンテン島は、シメリア国の領土で、イテツの統治下に有るそうだ。


イテツの統治下のはずじゃが、お決まりの矢を射ってきおった。

ヒミコが空かさず、反転させ射手を射殺す。

「わしは、マンバ神王国のマンバ神、この世界の唯一神マンバで有る!!!神に仇なす者には、神罰を落とす!!!」


と、言って居るのに、攻撃して来る!!

ホシが射手を、氷雨凍結させて居る。


「イテツのシメリア国は、マンバ神の傘下に成ったと言うに、このボンテン島を無人島にさせる気か!!愚か者!!!」


島民の3割が、凍結している事に気付いた者達が、土下座して赦しを乞う。

「マンバ神様?お許し下さい!!凍死させた若者達を、生き返らせて下さいませ!!!」


(この野郎!!わしを試す気で居る、

「神なら、生き返らせる事が出来るだろう!!出来無ければ、偽神だ」

ってか?)


「良かろう、今回のみ生き返らせてやる、二度は無いぞ!!」

鬼火解凍を掛けてやった。

凍死したと思われて居た、300人程の若者が生き返った様子を見て、更に額を地面に擦り着けて居る。

わしを神と信じたようじゃ。


時々分からんようになる、わしは確かに人知を越える力を行使できる、しかし神の力には比べる事すらおこがましい。


この世界に神は居らん、他の神々は知らんが、天照大神様に関しては、わしを無神世界の新たな神にする為に、わしの眷属諸ともこの世界に送ってくれたと思われる。


自称神で無く、新神しんじんに成には·····この様な地道に信者を増して、神格を上げて行くしか無いのか?


「さて、名乗らんお主の言い成りに、生き返らせてやったが、今後の行動如何で絶滅させるやも知れんぞ!!!」

「マンバ神様!!試す様な真似、大変不遜な行為お許し下さい!!村長のテンテの命で償います!!!」


「不思議を、訳有りの現象と疑ってかかるのは、民衆を導く立場にあるお主ならば当然では有るが、何故攻撃して来た!!ふざけた返答ならば、只では置かん!!!」


(弱ったぞ·····噂のマンバとやらが、どれ程の者かチョッカイ掛けさせた·····何て言えば殺される!!!)



歓迎の宴が開かれ、誤魔化された気がするが、歓迎は上部で無く、心から歓迎されて居る。


村長の屋敷が今夜の宿じゃ。

処が、さあ寝ようとした時に、ドラゴンの遠吠えのごときイビキをテンテの奴、夜通しかきよって、五月蝿くて全く眠れん!!

「テンテの奴、神罰落としてやる!!!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る